揖斐まつりと祇園祭、そして着物の伝統を継承するということ。
「おばば どこいきゃ~るなー あなあ~・・・🎵」
揖斐に古くから伝わる民謡を唄いながら山が店の前を通っていきます。笛や太鼓、お囃子の音が聞こえてくるとじっとしていられません!
揖斐祭りのメッカで育った私はお祭りに揖斐に居ないなんて考えられません(笑)
今朝は前を通られる方に見て頂こうと娘(社長)と二人で店頭にディスプレイしました。
300年続く「いび祭り」は揖斐の三輪神社の祭礼で5月4日5日に行われます。「やま」と言われる山車が各町内に5台あって小学生による子供歌舞伎が演じられます。
私も小学校5年生の時に出演しましたが、いい思い出だけでなくいろいろな面で人生を変える転機にもなったかもしれません。2月から歌舞伎の練習は始まるので5年に一度、当番に当たった町内はその準備がとても大変です。
その他の町内でも4月29日には山洗いをして準備をします。3日には歌舞伎の上演が始まります。4日には神事の後、山が引き出され三輪神社に揃います。5日には三輪神社に収められている3台のお神輿と各町内の子供神輿が10基ほど町内を練り歩きます。山本呉服店の本店の前の道も2日間は歩行者天国になり野師がいろいろなお店を出して賑わいます。
伝統の大きなお祭りでも年々人出が減っていました。
それにも増してお祭りを維持していく人手が無くなっています。人口の減少と超高齢化により山を引き出すにもお神輿を吊るにも若い人が少なくて山持ち町内だけでは運営できなくなっています。
きっと何処のお祭りでも同じなのかもしれません。
何十万人の人が訪れる京都の祇園祭も観光客はあっても祭りを維持する人がいなくなっています。
祇園祭は着物の問屋さん街です。疫病を収めるために始まったお祭りですが、何100年もの間 着物を商なった商家が中心となって行われて来ました。
祇園祭が文化財に指定されているのは高山の山車そのものとは違って周りを飾る緞帳(織物)です。富を蓄えた商人が他に誇れる素晴らしい織物を作って自分の町内の山や鉾に競って寄付したそうです。着物の需要が激減したことにより問屋さんが本社を売った後にはマンションやホテルが立ち並びました。お祭りの伝統を知る人、引き継いでいく人、担う人がいなくなっています。
実は私は三輪神社の神官さんをとても尊敬しています。
神官さんは人が集まるイベントや取り組みを次々と考えやっていらっしゃいます。
今年は300年ぶりにお神輿の改修が行われ完成しました。
それを機に岐阜市、大垣市まで新聞の折り込みチラシを入れられました。
子供歌舞伎の役者が餅や菓子まきをします。
今年初めて女神輿が登場しました。
今年新たに歌舞伎の化粧をしてもらえる体験が加わりました。店の前を歩いている子たちもやって貰っていました。
ちょっと恥ずかしそうでした(o^^o)
化粧をしている所が見たくて探しました。当店のうらの駐車場の入り口でした。
「揖斐歌舞伎塾」の方たちが無料でやって下さっていました。
小学生たちは顔にやってもらっている子がほとんどでしたが手の甲にしてもらっている人もありました。ほとんどの時間で長蛇の列ができていて人気のほどがうかがえます。
きっとインスタで拡散されるでしょうね(^-^)
伝統を引き継ぎながら今の人が「面白い!」と思うようなイベントを次々と考えられるって素晴らしいです!
お祭りのお囃子を聞きながらお祭りも着物も同じだと思いました。
ただ伝統を守るだけでは続かない!常に新たな革新を積み上げて行かないといけない!
着物を着るワクワク感や楽しさ、今の人たちに新たな着物のある生活の素晴らしさを提案しお手伝いしていきたいと思います。
三輪神社の神官さんのように面白い!と目が離せないことを次々とやっていきます。
ただ今 企みの真っ最中です 🎵
このブログでもこれから色々やってみたいことを書いてみますので「こんなことができたらいいな~」「こんなことどう?」ご意見をいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
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