東京オリンピックのスカーフも着物のデザイン発だった☆みやこメッセでの新作発表会「京裳苑」の準備も急ピッチ
「東京オリンピックのスカーフもうちで染めたんです」
とipadの写真を見せてくださったのは東京で明治時代から江戸小紋を染めていらっしゃる富田染織工芸さんの富田さんです。「(お父さんが)納品に行くつもりだっただけなのにグルッと記者さんたちに囲まれてしまって」
この着物のデザインがオリンピックのスカーフの元となったそうです。なるほど日本の伝統的な時幾何学模様ですがとてもモダンで世界に誇れるデザインです。
富田染織工芸さんには6月に京都、平安神宮前みやこメッセで開催の新作発表会「京裳苑」に初めて出品していただくことになっています。今日はその打合せです。
江戸小紋は遠目には無地に見えますが近くで見ると実に細かい柄があります。
江戸時代に質素倹約令が出た時、派手な柄や多彩な色を使わずにおしゃれを楽しみたい武士たちが競って作ったものです。少し離れれば無地に見えながらも近くで見ると凝った柄が現れる「粋」を楽しみました。徳川将軍も好んだことからお城への正式な登城に裃(かみしも)の下に着る着物として着られました。
そのため男女とも「小紋」と名が付いても正式な場へ着られる着物です。今でもお茶会や入学式・卒業式、結婚式(立場によって)にも着ていけます。一方、おしゃれな帯をすればお友達とランチなんていう軽い場にも着ていける着る場が広い着物です。「まずは一枚の着物で何処へでも着ていきたい」という着物初心者の方にもオススメです。
江戸小紋のお話を詳しく聞いてきましたので続きはまた明日に続きます。
何か一つ欲しいものがあったら「京裳苑」へ行きましょう!
第42回 京裳苑
◾️ とき 5月31日 (金) 6月1日(土) 2日(日)
◾️ 場所 京都 みやこメッセ 1階 ( 平安神宮前 )
◾️ 入場料 無料
ご予約を頂いた方のみにご招待状をお送りします。
「京裳苑」ってどのような催し? どんな内容なの?
6月は着物のメーカーさんが秋冬物の新作を業者に向けて一斉に発表する時期です。それをいち早くお客様に直接見ていただこうと始まったのが「京裳苑(きょうしょうえん)」です。今年で42回目になる京裳苑は岐阜の着物専門店、山本呉服店が一社で主催し一流のメーカーさんたちがみやこメッセの広い広い会場に見渡す限り一堂に出品してくださる業界でも唯一の素晴らしい展示会です。
3日間の会期中はそれぞれのメーカーさんの社長さんもしくは制作責任者の方々が会場へ来て頂け、自社のこだわりや制作秘話、思いなどを直接聞けるのも楽しみです。自分の手に入れたものがどのようなものであるかを知るとかけがえのない大切な宝物になります。
42年続いているのはひとえにお客さまの支持があってこそです。結婚前に親子で京都で選んで作っていただいた思い出と変わらぬ色柄の良さで、また代が変わっても親子、孫と一緒に京裳苑で選びたいと来ていただいています。
よろしかったらご案内をお送りしますので、お申込みフォームにアドレスをお知らせください。ご案内状もありますので送って欲しいという方はメッセージの欄にご住所を書いてください。
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