青竹の瑞々しさを保つ方法☆縁起の良い鳥「鷽」(ウソ)に因んだ花入れ

京都さんぽ

うちの次女が京都でお茶を習っています。

「弘道館」の太田さんのご紹介していただいた先生に根本から丁寧に教えていただき

お稽古から帰ってくるといつも楽しそうにその日習ったことを話してくれます。

お稽古場は古いお家のお茶室を借りてやっていらっしゃるので

娘は「1年間お世話になったんだから綺麗にしてお正月を迎えないとね」と出かけて行きました。

帰ってきて「お土産」とくれたのがラップに厳重に包まれた青竹の筒。
「お正月に壁にかけて柳を入れるといいよ、って貰って来た」
ラップに包んで冷凍庫に入れておかないとすぐに色が変わっちゃうんだって、と早速ゴソゴソと冷凍庫へ。

青竹はちょっと古くなると切り口から白茶けてきて興ざめです。
京都の料理やさんではよく青竹を器にして出されますが、瑞々しい青さを楽しむ器だけにこのように気を使って出してくださっているのだなあと思いました。

「弘道館の館長さんの浜崎さんのお父さんが作らはったらしいよ」
花活けの切り込みが横から見ると鷽(ウソ)の口になってるんだって。

「鷽」は天満宮とは切っても切れない関係があるそうです。
先日伺った四国、高松の近くの化粧品店「かわにし」さんのすぐ前に滝宮天満宮では「うそかえ祭」が行われます。

鷽鳥の人形を参拝者同士で「変えましょ、変えましょ」と取り替え、「去年の悪しき(凶)は嘘(鷽)となり、吉(良き)に取り(鳥)変えん」と幸せを願うんだそうです。

 

昔の人は語呂をかけて縁起を大切にして幸せを願ったんですね。

 

来年は「酉年」  幸せを願って「ウソ」を祀る天満宮へお参りするのも良いかもしれませんね(^^)

 

ハロウィン、クリスマス・・とイベントを楽しんでもお正月には神社へお参りに行くのは日本人のDNAが引き継がれている証拠でしょうか?!

さて今年もあと僅か、すっきりと「お正月様」(お正月の神様)をお迎えできるよう大掃除にスパートをかけます。

 

山本呉服店は明日17時までで年内の営業は終了させていただきます。

勝手を申しますが御用の方は年内は明日までにお願いいたします。

なお来年は1月1日からご予約を伺っている方の着付けを池田店・北方店でさせていただきます。

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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