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十二単衣で思いを語られた、令和の皇后陛下雅子さま☆十二単衣の色と文様の表現

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十二単といっても12枚重ねるわけではありません。実際には9枚です。それにしてもたくさん重ねます。紐でぐるぐる巻きになってしまいそうですが、、一枚着て紐で止め、その上にもう一枚重ねて紐でとめると、前の紐はそこで引き抜いてしまいます。それを繰り返すので紐は何本も残すことはしまません。

 

 

十二単衣はその方の身分や四季などによって色や文様に細かい決まりごとがあります。色を重ねるにも季節に咲く花などをイメージして法則がありました。

 

雅子さまの十二単は美智子さま流を踏襲しながら、そのなかにも雅子さまらしさが現れているとも言われています。

 

 

それはどんなところでしょうか。

 

皇后さまだけが着られる白い唐衣です。雅子さまのお姿は「息をのむ美しさ」と大評判でした。(朝日新聞デジタルより)

 

平成の御大礼の際、当時の皇后陛下(現上皇后陛下)は十二単の内「表着(うわぎ)」の文様がお印である白樺をモチーフにしたものだったので、今回も新調された表着(うわぎ)には、雅子さまのお印である、バラ科の花であるハマナスが意匠化されていました。

 

皇后陛下は「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)」いわゆる十二単をお召になって「御帳台(みちょうだい)」に立たれました。

 

 

いちばん上に羽織る白い唐衣は、皇后だけが身に着けるもので、その文様は「向かい鶴」です。「昭和までは、唐衣に鳳凰の文様があしらわれていたが、平成の即位式で、美智子さまは、鶴を上下や左右に二羽向い合わせにする『向かい鶴』の文様の唐衣をお召しでした」(宮内庁関係者)

 

昔ながらの『向かい鶴』は、たいてい二羽の鶴が左右対称になっています。しかし、雅子さまの『向かい鶴』は、片方の羽と鶴の脚が大きく表現されており、さらに普通は見せない鶴の脚を両脚とも意匠に取り入れています。

 

デザイン性が高く、現代的な意匠です。

 

 

文様だけでなく、「配色」にも雅子さまらしさが表れていました。

 

平成では美智子さまの「十二単」は、若草色の表着に、唐衣は刺繍で描いた紫の鶴の意匠で、落ち着いた雰囲気でした。一方、今回の雅子さまは、表着は紫、上に重ねる唐衣に若草色を用いて、若々しい印象を与えました。

 

最近の着物業界では、女性は世代を問わず明るい色が多くなっています。そのような傾向を取り入れられたのかもしれませんね。

 

 

天皇陛下も、宣明で、平成のおことばを踏襲しつつ、「世界の平和」や「国民に寄り添う」といった言葉を新たに加えられました。

 

「決まりごとが多い中で自分たちらしさを出す」

 

雅子さまは十二単衣によって これからの在り方「令和流」を表現されたのではないでしょうか。

 

「言葉で語らなくても着物で表現する」って素晴らしいですね〜!!

 

 

山本呉服店では天皇陛下のご即位を記念して「有職着物」を作りました。

十二単と同じ製法です。

お引きずりではなく訪問着として着られます。

 

11月15日〜18日、山本呉服店・北方店で発表します。

 

[有職着物はこんな方にオススメです]

*人が着ていない着物が着たい方

*柄が多い訪問着は苦手な方

*ちょっとシャレた無地の着物を探している方

*シャンとした着心地の着物が好きな方

*天皇陛下のご即位、令和の記念に何かが残したい方

 

 

山本呉服店へご来店になってぜひ手にとってご覧ください。試着することもできます。

ご連絡いただければ京都店(山兵さろん)でもご覧いただけます。

お問合わせはこちらから

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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