お金をかけられないからこそ知恵が出る☆竹島水族館、再生の工夫
「お金がなかったから知恵を絞った」竹島水族館の館長、小林さんは話されました。今は年間46万人も訪れる蒲郡の観光の目玉になっている竹水ですが、彼が入社した時は通路に誰も人がいなくてベンチで昼寝をしている人までいたそうです。
お金がないから何から手をつけたというと、深海にいて地元でしか手に入らないタカアシガニを漁師さんに分けてもらい触れるようにしました。そのあたりから少しづつ手応えを感じたそうです。
蒲郡は深海魚がたくさん取れるところなので見たこともない魚がいます。目玉となる魚も買えないなら地元に特化しようと決めました。
漁師さんに珍しい生き物が上がったら水族館へ分けてくれるようにお願いしたら、漁師さんも自分が撮った生き物が竹水に展示されているのは自慢なんだそうです。
飼育員さんは自分がいいな~と思う魚を担当しその特徴や生態、時には自分の思ったことを書いています。自分が好きなものは面白く思うポイントが明確で、魚愛に満ちた言葉が並んでいます。お客さんはそれを食い入るように丁寧に読んでいます。
魚の暮らしぶりもよくわかっているのでその展示方法にも工夫が出来ます。
ウツボは狭いところに入りたがるのでツボを重ねてお客さんの方を向けておくとグロテスクな顔をこちらに向けて並びます。
磯は波が岩に当たると波しぶきがあがります。それは海の中では一瞬の水疱になります。それを表現するために「鹿おどし」の原理を使って発泡スチロールの箱2個をガムテープで止めて水を流し、いっぱいになるとザーーット水槽に流れるように工夫してありました。
夜の生態を見せるのに暗いところで時折光が当たるようにするために水槽の上では扇風機にライトをくっつけて動かして、時折ライトアップされるようになっていました。
まさにお金をかけずに工夫することでお客様を楽しませています。
むしろ安易にお金をかけることは箱物に投資することで安心してしまい知恵を出すことをやめてしまうのではないかと思います。
箱物などお金で解決したことはすぐに飽きられてしまいます。お客様を楽しませたいとする視点からはどんどんアイデアが浮かんできます。
「蒲郡で生まれて蒲郡が好きだからなんとかしたい」という想いがスタッフや漁師さんを巻き込んで協力者ができていったと思います。
お金をかけずに知恵と工夫でお客さまを喜ばせたいものです。視点が変わるとワクワクしますね。
山本呉服店では天皇陛下のご即位を記念して「有職着物」を作りました。
十二単と同じ製法です。
色留袖や訪問着として着られます。
11月15日〜18日、山本呉服店・北方店で発表します。
[有職着物はこんな方にオススメです]
*人が着ていない着物が着たい方
*柄が多い訪問着は苦手な方
*ちょっとシャレた無地の着物を探している方
*シャンとした着心地の着物が好きな方
*天皇陛下のご即位、令和の記念に何かが残したい方
山本呉服店へご来店になってぜひ手にとってご覧ください。試着することもできます。
ご連絡いただければ京都店(山兵さろん)でもご覧いただけます。
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