ゆりが咲いた☆日本語の表現の美しさ

日本文化であそぼ

「ゆりが庭にいっぱい咲いたね~」何年か前から毎年ゆりが咲く時期になると、裏の三輪神社の参道にプランターが並べて飾られていました。種が飛んできてうちの庭でも咲くようになったようです。

 

1年目は30センチくらいに伸びるだけで花は咲きません。2年目になると大きくなって1輪咲き、3年目になると複数の花が咲くようになります。コンクリートの隙間からも生えて生命力の強さを感じます。

 

ところで、ゆりは咲き終わると「しおれる」と言います。椿は「落ちる」桜は「散る」牡丹は「くずれる」と表現するんですね。花の終りを告げるにも、日本語はその状態を的確に言い表していると感心します。

 

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」女性の美しさを花にたとえた言葉です。女性の立ち居振る舞いの美しさを細くすらりと伸びた芍薬に、座った姿は華やかな牡丹に、風に吹かれて優雅に揺れるゆりを軽やかに歩く姿に見立てた言葉です。

花が咲く時期は牡丹(座る)が5月、芍薬(立つ)が6月、百合(歩く)が7月で一連の動作になっていることがわかります。

親戚にもありますが「百合子」という名前はきっとこのような憧れからつけられた名前なのでしょう。

 

ゆりは華やかでとても綺麗なので、店にも生けます。

その前に必ず、雄しべをとることにしています。花粉が落ちると商品ばかりでなく、畳の上に落ちても大変です。ゆりの花粉は受粉に都合いいように、引っかかるようになっているのでしょうか?拭き取ってもなかなか取れません。それどころか指の先に付いてもなかなか取れません。ピンセットで取るのがお勧めです。

 

ゆりは花が重いので、大きめの安定感のある花器に生けるか、花の部分を短く切って他の花にあしらって生けるかです。でもせっかく咲いている花をいきなり短く切ってしまうのは残念でかわいそうな気がします。とりあえずは自然のまま活けて、切り口が腐りかけたらだんだん短くして長く楽しむ方のがおすすめです。

 

花器にお水を入れるときのことです。

学生時代、一緒に住んでいたおばあさんは2つの流派でお花の先生だった人でした。面倒くさがりの私は花の切り口が水に浸かっていれば大丈夫と少ししか入れませんでした。「ゆきちゃんはお水が高いんやね〜」??? 何の意味かわからずキョトンとしていると「お水をケチってはあきまへん」ともう一言。

たくさんお水を入れておけば毛管現象で花の茎の上の方まで水が楽に行き届きます。切り口から吸えればいいというものではないことを注意されたのでした。

 

お花を活ける時はどんな時も最後にいっぱいのお水で満たしてあげましょうね。

お花も喜んで長く咲いていてくれますよ。

 

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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