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青森県弘前市のこぎん刺し2☆山本呉服店オリジナルでこぎん刺しの帯を作りたい!

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「こぎん刺しで帯を作りたい!」

素敵な伝統工芸に触れて、小物だけにとどめておくのはもったいない!着物の分野でも使って、もっと広く知ってほしいという思いを抱きました。

弘前観光をやめてこぎん刺しを見に行った経緯はこちら

青森県弘前市の伝統工芸「こぎん刺し」1

 

 

あれほど熱心に解説してくださったのに、その方の表情は優れませんでした。

「できないと思います」

 

これほどの技術があるんだから、小物よりたくさん刺せばいいだけなのに・・・

話を聞いてみると、それには2つの理由がありました。

 

 

1つはほとんどがりんご農家などの女性がやってらっしゃるので、農作業が忙しいうちは全く仕事をされないそうです。冬の雪に閉ざされたときに、1年分のこぎん刺しを作って夏の観光シーズンに売ると言うサイクルなんだそうです。

余った時間にやるには小物の方がすぐに完成するから良いと言う面もあるそうです。

 

それはゆっくり待つことで解決しました。

 

でも、もう1つ乗り越えなければならない問題がありました。

それは重さです。

 

こぎん刺しについて歴史的背景などが詳しく書かれています。さんち〜工芸と探訪〜

 

こぎん刺しは生地の縦の織り目に対して一・三・五・七、、、と奇数目を数えて刺す技法です。ざっくり織られた麻の生地の穴の目数を拾って針を刺すことで伝統的な模様が編み出されていました。

生地が限定されます。そもそも、たくさんの綿糸を刺すことで生地の保温力を補っていたのです。糸を減らしてはこぎん刺しの模様はできません。

 

 

帯は腰に重さがかかります。重かったら、帯をする気になれないでしょう。

重さをクリアするには生地と糸を軽くしなければいけません。

 

 

「京都でざっくりした織られたの絹の生地を調達するので、それに合わせて刺繍をして頂けませんか」とお願いしました。

 

「それはできません」と一瞬で断られました。

 

よく考えれば、生地と糸を変えたのでは生地の目を拾うにも無理がありますし、決まった太さの綿糸でなければ立体感やボリューム感も出ません。

伝統のこぎん刺しではなくなってしまいます。

 

 

とても残念でしたが、断念しました。

自分のであれば納得と、旅行の記念として1本だけ作っていただくことにしました。

あまり重くならないように柄を減らし、期限も決めずできた時に送っていただくようお願いして帰ってきました。

 

ようやく出来上がってきたのは1年半後のことでした。

 

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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