人気作家、池井戸潤のテレビドラマ「陸王」の舞台「こはぜ屋」☆こはぜと足袋のお話
「スゴい人気やわ〜!」本屋さんへ行ったら池井戸潤原作の「下町ロケット」が棚の天井まで並べてありました。
池井戸潤と言えば前作の「陸王」も大ヒットでしたね。日曜日が来るのが待ち遠しく見ていました。
「陸王」のモデルとなったのは倒産寸前の足袋メーカー、こはぜ屋でした。
ところで「こはぜ」って知ってますか?
少し前、日曜日ドラマ 池井戸潤原作の「陸王」が人気でした。倒産寸前の足袋メーカーがその技術を使って一発逆転を狙ってマラソン用の靴を開発するというお話でした。毎週、次々と起こる困難に立ち向かい解決していく役所広司演じる「こはぜ屋」の社長の奮闘をドキドキしながら見ていました。
「こはぜ屋」のモデルになっていたのはきねや足袋(山本呉服店も取引があります)という実在メーカーです。その会社が開発した「きねや無敵」というランニングシューズでした。
会社の名前にもなっている「こはぜ(鞐)」とは足袋(たび)を足首の後ろについている爪型の金具の事です。
足袋は基本的にシワは厳禁!足のサイズにぴったりのモノを履きます。そのため、履いた後に後ろをコハゼでもう一方に取り付けられた糸に引っ掛けてとめるという構造になっています。
コハゼは江戸時代に開発され、江戸時代より前は紐を使用して固定されていました。
江戸時代の当時はこはぜは金や象牙、クジラの骨などを原料に作られていましたが、現在は真鍮やステンレスなどの金属で作られています。
たかが爪型の金具を糸に引っ掛けるだけの簡単な仕組みにもかかわらず出っ張ることもなく美しく閉まる優れものです。実に合理的!こんな方法を考えるなんて、日本人ってなんて天才なんだろうと感心します。
ただ、今の女子にはとても難解です。
もう直ぐ成人式ですが、初めて着物を着る方には「足袋を履く」ことに悪戦苦闘する方もあるようです。人によると1時間も、、
[足袋を履くときの注意]
・付け爪は着物を着てしまってから一番最後に付けましょう。
付け爪を先に取り付けてしまうとこはぜがかけられません。結局外してやり直すことになります。
・細いデニムなどは先に脱いで肌着に着替えてから。
足袋を先に履くとスリムなデニムなどは脱げなくなってしまいます。
・足袋は半分に折り返しておきましょう。
まずはつま先まできちんと入れてから、折り返した部分をかかとまで引き上げて履きます。
・お尻を床に降ろして履きましょう。
立ったままではこはぜを止めようとするとなかなか履けません。足首を直角にして止めればなぜか簡単に止められます。
足袋にはおおよそ4枚こはぜと5枚こはぜがあります。
普通に履くのは4枚こはぜが多いです。5枚こはぜは4枚より足首を1.5センチ位上まで止められ、素肌がより隠れ足首が綺麗に見えますが上までしっかり止めることで窮屈さもあるので普段は4枚こはぜを選ぶのが一般的です。花嫁さんやフォーマルの席や踊りなどに5枚こはぜを使います。
足袋を履いた後のお洗濯はこちらもご覧ください。
足袋の洗い方はどうすればいい?☆タビの簡単な洗い方と手抜き方法は
普段は馴染みのない足袋ですが、一部では親指と人差し指の間を刺激することで健康面からも見直されていますね。これこそ日本人の知恵が詰まった履き物です。健康面についてはまた後日に書きますね。
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