年末なのに「おめでとうはんどす」☆「事始め」は幸せをもたらす年神様をお迎えする大掃除日
「なんでこんなに寒い時に大掃除をしなくちゃいけないの!」いつもなぜなぜ、と考える私には小さい頃からとっても疑問でした。お正月だからといってよりによって一番寒い忙しい時に掃除なんかやらなくていいのにと思っていました。
なぜ、12月に大掃除するの?
それは日本では伝統的に、お正月に来て幸せをもたらす「年神さま」をお迎えするためだと信じられていたからです。
昨日12月13日は「事始め」でした。
12月8日に「事納め」で農作業を終え、年神さまをお迎えする準備を始める日とされていました。かつてはこの日に「すす払い」をし、大掃除をして神棚や仏壇を掃除して清めました。
今はすす払いなんてしませんよね。
大仏さんや本願寺では僧侶が一斉に埃を払うと真っ白に埃が舞い上がっているのを年末の風物詩としてテレビなどでも取り上げています。珍しいからでしょうね。
山本呉服店では毎年社員が3店舗で水曜日にやっています。特に池田店は店が大きいので大変!とっても疲れるので定休日の前の日と決めています。
こちらも見てくださいね。毎年の模様です。
呉服屋伝統の大掃除はシュロ箒で「すす払い」☆建物を長持ちさせる年末恒例の大掃除
シュロで作られたすす払いで軒などを払います。埃も取らないといけませんが、蜘蛛の巣があちこちに張っています。それを放置するとそこに埃がたまって家を傷める大きな原因となります。
蜘蛛の巣を取るのは、やはりこの時期にやるのが一番だなあ〜と思います。
暖かい時期ではまだ蜘蛛の活動が盛んで、取っても翌る日にはすぐにまた張ってしまいます。そんなことも考えてこの時期に大掃除をするようになったのかもしれないと妙に納得してしまいました。
ところで祇園では「事始め」に舞のお師匠さんである井上八千代さんやおっ世話になったお茶屋さんへ舞妓さんや芸妓さんがご挨拶に行きます。
井上八千代さんのところでは舞妓さんや芸妓さんが1人ずつお辞儀し、「おめでとうさんどす」とあいさつします。
年末にも関わらず、もうお正月のあいさつなんですね。
八千代さんも「気張ってどうぞ」と励まし、ご祝儀の舞扇を手渡します。舞扇は一年を通してお稽古に使うのでかなり痛みます。
新しい扇は一年のお稽古の評価でいただく扇が違うとか。後で中を広げて一喜一憂すると聞いたことがあります。
その他に障子や襖の張り替え、お正月に使う松や榊を山へ取りに行く日だったそうです。
またお歳暮もこの日から送るとされていました。
現代では、もう終わっているのでしょうか。「お歳暮まだ送ってないわ」という方も慌てることはありませんよ。本当は13日以降だったのですから。
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■ 1月25日(土)
■ 祇園、味ふくしま
■ 日程 11:15 南座前集合
11:30 「まずは、体験しましょう」
舞妓さんとお話ししながら京会席(ミシュラン☆)お食事
14:00 祇園散策 舞妓さん御用達店や長く続く名店をご案内します
14:30 移動
15:00 山兵さろんでセミナー、皆さんで感じたことをシェア
17:00 解散 (四条烏丸)
■ 会費 38,000(税別)
■ 募集人数 最大 6名さま
■ 主催 山兵さろん(山本呉服店、京都店)京都市中京区観音堂町451
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昔からの習慣とか言い伝えはその事柄だけが残っていますが、必ずと言っていいほど意味があります。
なぜ?と追及してみると興味深いですね。
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