むき栗いろいろ☆思わず買った「100均のむき栗」に学ぶこといっぱい

由紀子の日々

今日は商品の入れ替えに主人と車で京都へ来ました。途中で100均へ買い物に寄りました。レジでお金を払って、ふとレジ横に置いてあったむき栗に目が留まりました。むき栗が100円?

 

「それは当店でも大変人気の商品となっています」

100均のレジというと個数確認と自動的なお金の受け渡ししか頭になかったので、まさか店員さんに声をかけられるなんて! 思わず買ってしまいました。

 

京都で甘栗というと四条寺町の甘栗専門店「林万昌堂」明治7年に創業して甘栗1品だけで続いているお店です。見事に粒が揃い、味に失敗がない、文句なしに美味しい。めっちゃ高いけど今まで食べた中で虫が食っていたとか、不味かったとか、爪を立てて割るときに皮がスカッと割れなかったなんてことは一粒だってありません!明治生まれのお婆さんもそう言ってはりました。脅威です!!

150年あまりも続いているのは恐るべき品質管理にかける人たちの表に見えない努力の結果でしょう。

 

京極の入り口、四条通りにあるお店です。

 

見事に揃った隆々とした栗ばかりです。

 

 

100均のむき栗を手に取った時「コレって安いけど大丈夫かな?」と思いました。それを打ち消すように「有機栽培栗、保存料・着色料、砂糖・甘味料不使用 こだわりの 自然の・・・」思いっきり安全さがアピールしてあります(笑)おまけに120グラムも入っている大袋です。不信感を持ちながらも買うように背中を押した(そんな大げさなことではありませんが)のは、先の店員さんの一言でした。

 

 

中を開けてみると「無選別」の意味がわかりました。虫食いなどの食べられないところは一つ一つ取り除いてあります。「中国河北省 燕山産」とありましたが手作業で取り除いているのでしょう。不揃いでも量はたっぷり安くて美味しいが人気商品の正体でした。

 

そもそも100均は文具や家庭用品を買うものと思っていましたが、最近Dはやたらとお菓子が増えているよねと主人に話しました。

「今はどこでもそうやなあ~、ドラッグストアーでもホームセンターでも酒屋チェーンでも同じ商品が置いてあって何屋さんかわからなくなったなあ、どこへ行っても同じものしか置いてない」

 

売れるものは何でも売る、急速に〇〇屋さんの垣根は無くなっています。だからこそ「ココでないとダメ」「ここに来たい」と思っていただけるような店であることが問われていると思います。

商品だけで無く、サービス、何よりも「人間力」が問われる時代なんだなあと思いました。

 

私が出来ることをもっともっと磨いていかないといけないと思いました。

機械的にお金を払うだけの100均で声をかけてくださった店員さんの笑顔に学びました。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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