お茶会にも、食事会にも☆秋は着物で出かけたい

着物

「ほんとうに気持ちの良い青空ですね」日本人はとかくお天気が話題になります。

自粛が少し緩和されてどこも人が溢れています。今まで我慢していたエネルギーが気持ち良い秋の空にパンと弾けた様にも見えます。私は最近、岐阜にいることが多かったのですが、お客様がほっとされたように着物を楽しんでいかれます。

 

着物好きな方にとっては着物を着てお出かけすることが一番ストレス発散になるのではないでしょうか。

 

 

そんな時に着たい着物4点、秋らしいコーディネートを載せてみました。

 

無地に近いのでお茶会などの改まった場にも着られますが、気軽なお食事会などにも着られます。

 

まず2点は、無地としても小紋としても着られる名古屋帯との組み合わせです。

 

 

先の紅藤色(紫がかったピンク)の飛び小紋は中川正洋先生の撒き糊友禅です。上品な色合いに細かい三角の柄が吹雪のように散らしてある心憎いおしゃれです。生地の細かい織り柄も気が利いていますね。

 

 

これは江戸小紋の着物です。帯は西陣織りの名古屋帯です。反対色の黒地の帯を合わせるとコントラストがはっきりして、可愛い印象にもなります。帯を少し変わり結びにしてもいいですね。

春に着るのであれば、白っぽい帯を合わせると表情が変わります。

 

 

 

次の2点はお召しです。シャキッとして着やすい着物です。

 

 

 

写真ではかなり色がぼかしのコントラストが濃く見えますが、実際にはとてもおとなしい色です。光の当たり具合や陰影によって違う色に見えるのは織物だからこその不思議な感覚です。

 

帯は絞りの名古屋帯です。白のふっくらした帽子絞りが可愛らしい感じを与えます。

織物に絞りの帯を合わせると華やかな印象になります。

 

 

 

こちらの着物は米沢お召しです。生地の草花の織柄(米沢なので多分、紅花でしょうか)が縦の優しい色ぼかしに浮かび上がっています。

 

秋草の染め帯を合わせました。お茶会などには品よく合わせられる繊細な柄です。同系色でおとなしくコーディネートしてあります。

 

 

山本呉服店のスタッフがコーディネートしたのですが、帯絞めの合わせ方がステキだと思いませんか?一般的には無地やぼかしなどの帯締めを無難に合わせる場合が多いのかもしれませんが、あえてすっきりした帯締めが合わせてあります。私は絶妙だと思いますがいかがでしょう。

 

同じ出かけるのも着物好きにとっては、着物で出かけると気持ちが違う世界へ飛んでいきます。本当に気分が変わりますね。

すがすがしい秋に着物で気持ちもワクワクお出かけしませんか。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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