商売の神様が教えてくれた「トッピングは儲かる」

京都さんぽ

「商売繁盛で持って来い。笹持って来い」

大阪のえべっさんでは賑やかに掛け声がかかるのでしょうけど、京都の恵比寿さんでは聞いたことがありません。

 

久しぶりに「十日えびす」に行ってきました。

実は本当に混むのは9日の夜、以前は一月の仕入れが終わった後に商売神様である「恵比寿神社」にお参りていました。南座の東の大和大路を南へすごい人出で押されて歩くしかないほどでした。

10日の夕方はかなり空いていました。

 

赤いちょうちんに明かりが入って美しい。

人気を呼び込むと言う飾り物が入り口で売っていました。

 

巫女さんの踊り

 

お参りする行列に並んでいると、どんどんと太鼓の音がしました。

巫女さんが鈴を鳴らしながらクルクル回り、笹を神様にお供えして祓っていました。

私も三輪神社で巫女をしていましたが、神社の祭事で舞う「越天楽」とは全く違うもので、むしろ高千穂で見たお神楽のようでした。

高千穂の夜神楽の様子も見てください。神社好きはやめられない!

高千穂神社と夜神楽☆愛すべき神様たち

 

お祓いした笹にはモノトーンの飾りが3つくらいだけです。

 

「札幌の子供さんたちにもこの笹を見せてあげたい。飛行機で持ち込めるかなぁ」

一緒に行った札幌の畠山理美さんが笹を買われることになりました。

いつも子供さんたちのことばかりを考えていらっしゃる理美さんに頭が下がります。

実は私は笹を買ったことがありません。ですから興味深々

 

お祓いした笹にはモノトーンの飾りが3つくらいだけしか付いていません。

 

まずは笹を買います。3500円、

その笹にはモノトーンの飾りが3つほどはついています。

この時点では ショボイ

 

 

次に隣の売り場へ移動。

縁起物を巫女さんにつけてもらいます。

千両箱、真っ赤な鯛、えべっさんの顔、宝船、米俵、巫女さんの鈴、千両箱、絵馬など実に17種類もあります。

 

 

1個が1500円から2000円、

あれもかわいい、これもいいね、と選んで笹につけてもらいます。

確かにいっぱい付けると華やかになってかわいい〜〜

 

恵比寿さんのトレードマークのような飾り。一番大きなのは17,000円もします。

 

 

そういえば入り口の所の赤い丸いのもかわいいよねとまた戻ってつけます。

あっという間に10,000円札も飛んでいきます。

 

ここでもおじさんが笹につけて下さいます。

 

そう言えば、M製麺でも うどんだけなら290円ですが、大根おろしに生姜、卵、天ぷらの前を通ればあれこれとお皿に乗せたくなります。

あっという間に1000円。

あれは恵比寿さんが元祖? 恵比寿さんに学んだんだな。

 

「基本は安く入りやすく、トッピングで儲ける」笑

 

さすがに商売神様!

 

「商売繁盛で笹もって来い」

家の定番に恵比寿さんの笹飾りがあって、一年中共に暮らしているから恵比寿さんを忘れることはありません。

カサカサに茶色に枯れた昨年の笹を、新しい青々とした元気な笹にバトンを渡す。

毎年やっていることをやめたら縁起が悪い気がするのが肝!

毎年、恵比寿さんには行かないとね。

 

 

儲かる仕組み満載の商売神様でした(笑)

 

 

そんなことを考えながら、帰り道を歩いていると

「今ならすぐに買えますよ。ここに並んでください」

 

えびす焼きの露天

 

ふと見ると 「えびす焼き」

職人さんがそばで作っています。皮を焼くいい香り〜〜

 

えべっさん限定のお菓子です。

 

ひょうきんな恵比寿さんの顔に笑える

 

明日までの賞味期限と言われて、1個購入 250円也

あったか〜い。

これはすぐ食べるべし。

 

外の皮がちょっとカリッとして中のあんがきめ細かくてねっとり。

レベル高し!

おいしいー〜ー

 

 

愛敬あるえびすさんの顔を見て思わず笑顔になります。

 

 

久しぶりの十日えびす体験!

あぁ、、楽しかった♪

積極的にお祭りや歳時記に行ってみるのもいいもんだ。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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