不動産屋さん回りから学んだもの☆行動したら智恵とご縁がやってくる
「電話をかけはる所が間違っています!」
京都で開業するために物件を探して不動産屋さんを回りました。なかなか思うような条件のところが見つからずヘトヘトになり、電話をかけてみた時のことです。不動産屋の若い社員さんにいきなり言われ、イケイケな私でも少々傷つきました。「業界の常識でも一般人にとっては分からないのよ」と言い返したくなるのをグッと抑えて「じゃあ何処へかければいいんですか」と聞き返えすのが精一杯でした。
不動産屋さんって普通は馴染みがないのですが、進学や就職、転勤などで知らない土地へ転居する時にお世話になるのが近くの不動産屋さんです。
私も京都で着物の好きな方が集まってもらえるような場を作りたいと思った時初めて不動産屋さんを回りました。
ネットでも公開されていると思いましたがアナログな私は ひょっとしたら店舗へ行ったら色々な事情が聞け、もっといい物件があるかもしれないといきなり足で回ることにしました。
同じ要望と条件を何度も繰り返し話して回ること、28軒。自分で体験してみてわかったことが幾つかありました。
一言で不動産屋さんと言っても営業分野が分かれています。不動産屋さんの看板を掲げてあっても同じではないこと、違うジャンルの不動産屋さんへ行っても取り合ってもらえないということでした。
売買、賃貸、不動産管理会社などです。例えば賃貸を探しているのに売買の会社を訪問したり、不動産管理会社へ行っても「あなた何しに来たの?」っていう空気が漂っていました。こういうのを「お門違い」というのでしょうね(笑)
その業界にとって当たり前のことでもお客様にとっても当たり前でないことは多いんですね。呉服の業界で当たり前のことでも一般の方から見たら「そうなの?」ということは多いはず!私も気を付けなければと自分が経験して思いました。
賃貸専門でも複数部屋あるファミリー向けと学生向けワンルームに強い所は違っていました。
落ち着いた雰囲気の町家を探していた私はファミリー向けの賃貸物件を探しました。
そこで言われたことは先の電話です。とっても冷たい言い方で聞き返えすのも勇気がいりましたが、彼は言いました。「住む」のではなくお客様の出入りがある場合は「テナント」で探さなくてはいけないということです。たとえ町家でもです。
「何部屋かある一軒家」は「ファミリーでも住める家」と勝手に考えて探していた私はとんだ勘違いをしていたのです。「不特定の人が次々と来はることはないでしょうね」どこの不動産屋さんも私に念を押しました。住居用の物件に不特定のお客さんが来るのは想定外なんですから。
それもそのはず、宿泊施設が圧倒的に足りない京都では普通の家がある日突然民泊になっていて外国人がぞろぞろとやってきて騒いだりゴミを捨てていったりとトラブルが急増しています。マンションもそうですが1戸建ての町家では尚更です!ご近所から文句を言われるのくらいなら家主さんは貸さない方がマシとなってしまうんだそうです。
そんな事情も知らない私は絶望的な気持ちになっていました。
言葉はきつかったですが、たった一言で彼は真髄をついたことを教えてくれたのでした。
「なるほど!それで見つからなかったんだ」
彼のアドバイス(?)で視点が変わり一挙に思う物件に出会っていけたのです。嫌な思いはしましたがそれに気づかせてもらえなかったらもっと遠回りをしたでしょう。
不動産屋さんを回っただけでもとてもたくさんのいい経験をさせてもらえたと感謝しています。
中には会う事さえない京都の重鎮と貸主VS借主として商売に対する考え方をお話しできたこともありました。普通ならお会いすることも話す機会もないと思います。
「あなたとなら一緒に仕事ができるかもしれない」と言ってくださった時嬉しかったです。でも後から考えてみれば大家さんにとって相応しいかどうかの資格を問われる面接試験を受けていたらしいと気付いたのでした。
いい出会いもマイナスに思われる嫌な出会いであっても全て必然で必ず今の自分に必要なことなのだといつも思います。
それには「自分から動かねば出会いはない」「何も始まらない!」
待っていても偶然はやってこないのです。
冒険の旅はまだ始まったばかりです。これからいろいろな事が起こり、いろいろな人に出会うと思います。先がどうなるか、どんなことが待ってるか、なんて杞憂することなく「なんとかなるさ」のポジティブさで歩みを止めず進んでいこうと思います。
失敗してもそれで諦めて終われば失敗ですが、成功するまで続ければ途中経過です。後からきっと笑い話になるでしょう。私が経験したことであったことをブログに書いていきますので アハハと笑いながら私と一緒に冒険を楽しんでくださいね🎵
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