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節分は700年前からヒイラギと鰯、豆まきで厄払い☆壬生寺のだんまり狂言を見てきました。

歳時記

「今年は絶対、見に行きたい!壬生寺のだんまり狂言」

今日は節分、新しい年の始まりです。各地で豆まきが行われますが、京都で最も有名なのが「吉田神社」と「壬生寺」です。両方とも鬼が現れて節分ならではの特徴的なお祭りです。平生は静かなのにこの日だけは狭いお寺に十数万人が訪れるので臨時の市バスが運行されます。あまりの混みように今まで行ったことがありませんでした。

雨が降り出したので、これでも空いていた方なのでしょう。

 

壬生寺は「壬生狂言」で有名で言葉を発することなく笛と鉦と太鼓の音で演じられます。「壬生さんのカンデンデン」と言われるのはその音です。鉦は若い男性、太鼓は小学生の男の子、お二人とも黒の紋付の着物に島の袴をはいていらっしゃいました。キリッとして素敵でした!

 

多くの人を相手に、誰にでもわかりやすく念仏を教えるために始まった無言劇でパントマイムのように演じられます。鎌倉時代から700年の歴史があり、春と秋、節分にそれぞれ3日づつ行われます。30もの演目がありますが、節分だけは「節分」の演目に決まっています。仮面をかぶった男性によって演じられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

これこそ「ザ、豆まき」と思いました。    産経WESTより

 

後家の女のもとに旅姿の鬼が人間に化けて現れ、着物や打ち出の小槌で誘惑しました。後家は酒でもてなし鬼が酔いつぶれたところで着物や小槌を奪いました。途中で鬼と気づいて大きな声を上げたところ鬼が起きて怒り暴れ、豆をまいて退散させたという物語です。

鬼 (病気、災厄や貧困など様々な不幸)を招く甘い誘惑に負けずに、マメ(まじめに、こつこつ)に働くことによってこそ、福徳は得られるものであるという教えです。

 

ところで後家はお太鼓を前結びにしていました。江戸時代は結婚すると帯は前で結んでいたのでその頃のスタイルでしょうか。帯が前にあっては邪魔だったでしょうね。

私も初めての方のお太鼓の結び方を覚えていただく時、どこをどうしていいかわからないと思い「前結び」でお教えしています。後ろ姿は帯締めが結ばれていて違和感がありました。今ならくるりと帯を回すところですが。

帯が前後ろ逆です。後家役のシテの指先がしなやかで綺麗です。産経WESTより

 

後家を演じられていた男性の指先がとても綺麗でした。しなやかな手さばきと指をそろえて(指と指の間を空けず)動かす所作の綺麗さに見とれました。鬼にお酒を振舞ってお辞儀をする様も惚れ惚れしました。あんな身のこなしができたらいいな〜と思って見ていました。

薄暗くなり始めていましたが、帰りも次の狂言を待つ人の波で埋まっていました。

 

四条通りから入った細い坊城通りには両側に露店がずらり!キョロキョロしながら歩きました。楽しいですね🎵

境内にもありましたが「厄除け焙烙(ほうらく)」です。家族全員の名前と年齢、願い事を書いて奉納します。壬生狂言の序曲で舞台から落として割ると開運すると言われています。

 

ん、生臭〜い!と思ったらイワシを焼いて売っていました。節分ですもの。

 

京都壬生寺に本拠地を置いて活動した新選組の謂れある建物や碑がいっぱいあります。

 

節分から新しい年が始まりました。

今年は「動」やりたいことは決してあきらめない、やり通すと決めました。寒いな、雨が降り始めたな、1時間近くも並んで待つの嫌だな、雨が降っても傘をささずにご覧くださいなんてやめよかな、何回も離脱しそうになりましたが行ってみて本当に良かったです!

これから1年、この調子でやると決めたことは必ずやる!何事も体験、挑戦していきます。

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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