来年はネズミ年、鼠と大黒さまの関係とは☆きっといいことありそうな!

京都さんぽ

「来年の初詣、どこへ行こう?」ちょっと前に社員に相談されました。京都には干支を祀った神社が必ずあって12年に1回、脚光を浴びています。今年は猪年、護王神社でした。

イノシシの神社、護王神社のお話はこちらも見てくださいね。

イノシシを祀る足腰の神様「護王神社」と年男☆「おもてなし」とは

 

 

ねずみを祀ってある神社は銀閣寺の近くにある「大豊神社」です。狛犬ならぬ「狛ネズミ」はじめネズミがいっぱいいます。

 

立ち上がっている狛ネズミは雄で、学問を象徴する巻物を持っていて学業成就のご利益があるとされています。

 

大豊神社は、889年に宇多天皇の病気平癒の祈願のために創建された歴史のあるお社です。でも狛ネズミがつくられたのはつい最近、1969(昭和44)年です。全国にある約8万社の神社のうち、狛ネズミがあるのはここだけです。子年の正月には、すごい数の参拝客が訪れます。

 

向かって左の狛ネズミは雌で、万物の根源である水玉を抱えています。お神酒を抱えているとか、子宝をはぐくんでいるという説もあります。無病息災のご利益があるとされています<写真:京都観光町巡りより>ね

 

大国主命(おおくにぬしのみこと)が野火に囲まれ困っているとき、 ネズミが洞穴に導いて命を救ったという『古事記』の記述に依っています。やはり、大豊神社も大国主命が祀られています。

 

大黒様が祀られているお社です。<写真:京都観光町巡りより>

 

大黒さまは七福神のお一人ですが、元はインドの戦闘の神「マハー、カーラ」という戦闘の神様なのでとても厳しい顔をされていました。マハーは「大いなる」カーラは「黒、暗黒」という意ですので、大黒天と訳されました。当初は「不動明王」などと同じように「破壊」そしてその再生からくる「豊穣」の神でした。

 

日本へ渡って大国主命と合体し、平安時代には温和な表情の福をもたらす神様となりました。

 

日本人は海外の文化を取り入れて独自のものに仕立て上げるのがとても得意です。七福神のうちで日本古来の神様は恵比寿さんお一人だけ、あとは全て外来の神様です。まあ、千年も経っていれば日本の神様でしょうけどね。

 

 

今年の夏、日本一のパワースポットとして知られる戸隠神社の奥社で引いたおみくじの最後に「大黒天を大切に信仰しなさい」と書いてありました。

戸隠神社の奥社へいた時のお話はこちらです。

日本一のパワースポット、戸隠神社の奥社へ行ってきました。

パワースポットで有名な「戸隠神社」へ☆日本の3大蕎麦、戸隠そばの名店「うずら家」さん

 

 

「大黒さんか~~!」私の守護神として付いていてくださる三輪神社の神様は大黒さまです。そう思って考えてみると毎年行っている戸隠神社始め、京都の上賀茂神社、八坂神社、出雲大社もみんな大黒さまです。

大黒様のお使いがネズミと聞いてなんだか大豊神社にも親近感を感じているこの頃です。来年はネズミがいいところへ導いてくれそうな気持ちがします。「信じる者は救われる」ですか^^

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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