「立皇嗣の礼」秋篠宮さまが皇太子に☆装束に見る、禁色(きんじき)とは

日本文化であそぼ

「立皇嗣の礼」が行われて、秋篠宮さまが皇太子となられました。お二人の装束の色が違っていたのに気がつかれましたか?

天皇陛下が「赤みがかった黄色」や、皇太子が「黄がかった茶色」です。

この2色は最も厳格な絶対禁色(他の人が絶対に使えない色)と定められています。

 

 

 

 

天皇陛下の装束、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)平安時代から1200年にわたり、即位の大礼や大嘗祭など重要な儀式の際に天皇だけが着用できる第一礼装です。

 

黄櫨染はしっとりと落ち着いた色の布なのですが、太陽光を通すと布の裏側が真っ赤に輝く神秘的な染めです。

 

太陽が南中した時、最も盛んに輝く色を表していると言われています。

 

 

 

 

皇太子の色「黄丹(おうに)」は朝日の色で、天皇陛下よりも明るい色です日の出づる国に相応しい色が使われています。

 

 

 

 

天皇と庶民の「黄」では色を抽出している植物が違います。

 

一般人の着物には苅安(かりやす)というイネ科の多年草が使用されていました。

 

文化財に指定されている「黄八丈」は今でも刈安で染められています。茶色っぽい黄色で、赤みを発することはありません。

天皇陛下の装束、黄櫨染にはウルシ科の(はじ)の樹皮で、

皇太子の装束、黄丹には支子(くちなし)を下染に使用していたと言われています。

 

日本には四季がある為、様々な植物から色を抽出する事ができます。

色の抽出が難しいもの程、身分の高い人が身に付けていた傾向があります。

 

 

一連の皇室行事に先立って、天皇陛下の装束を歴史に基づいて植物染料で染めて作りたいとの宮内庁からの申し出が装束店に内々にあったそうです。しかし、その見積もりは宮内庁の予算をはるかに超えるものであったため断念されたそうです。

 

染色の技術も難しいものだったことに加えて、天皇陛下即位の儀式は一般に公開されることなく行われてきたため、装束を見た人も少なく伝承されることも難しかったこともあるのでしょう。

 

 

私は皇后さまの十二単の美しさに心奪われました。白に紫の気高い色が本当によくお似合いで素敵でしたね。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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