年末、大掃除の成果を見える化

由紀子の日々

「あー、すっきりした!」ここまでやるつもりはなかったのですが、寒くなってくると年末モードで大掃除に取りかかりました。たった2室しかないのですが、書院造りになっている和室は細かい桟がいっぱいです。

 

細い木が縦横、組んである繊細な作りなので、古いこともあって力を入れればポキンと折れてしまいまあす。岐阜の家の座敷でも散々経験済みです(^^)

 

木でできている建具は水を使うと傷みます。年に二回だけ、熱いお湯で雑巾を固く固く絞って拭きます。熱いお湯を使うのはすぐに乾きやすいからです。

 

 

平素は呉服屋ならでは、絹で作ったハタキでパタパタと埃をはたいています。

 

化学性のモップは脂が付くので良くないばかりか、全くキレイになりません。こんなところでも天然繊維「絹」の優秀さを感じます。

 

桟を拭いた雑巾は思いのほか汚れていて、雑巾を洗うとバケツの水が結構汚れます。

「水が汚くなった分、部屋がキレイになったんだなあ」

そういえば、ダイソンの掃除機が爆発的に売れるようになったのは、強靭な吸取り力、吸い込んだ空気を循環させて汚い空気が外へ出ないことも魅力です。

しかし、一番大切なことはダイソンは吸い込んだゴミは「掃除の成果物である」として見れるようにしました。

 

「ゴミは汚いから見えないようにとする」とは真逆な発想、使う人の気持ちに寄り添うことで売れたのです。

 

 

「その気持ちわかるなぁ」汚れた雑巾を見ながら、満足感に浸っていました。

2時間も桟を拭いていたので、二の腕がだるくて痛くなりました。でも部屋がきれいになると幸せがやってくるような感じがして一人、ニタニタしていました。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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