世にも不思議な圏外の家

由紀子の日々

「富士山のでも通じるのに、今どき圏外なんて!」うちへ来られた方は驚かれます。

携帯で話していても聞こえづらかったり途中で切れたりするのはしょっちゅうです。スタッフ達は自分の携帯に電話がかかってくると慌てて外へ飛び出すくらいです。

あまりに電波が悪いので「ありえない!」と理解に苦しまれます。

 

本店がある揖斐は家が壁一枚で細長い家が密集しています。細長くてWi-Fiを飛ばそうにも1本でカバーするのは「無理です!」と言われてしまいます。障害物がなければ百メートル飛んでもドアに壁があるので不可能です。

 

「弱いものだからこの程度は関係ないわ」と電磁波を気にする人は少ないですが、人間の体に与える影響はまだはっきりしていません。5Gが始まった地区でのコロナの爆発的感染が一致したため一時はその関係が取りざたされましたが、感染の広まりによって議論が表に出なくなりました。

「はっきりしていない」ことは無いことではありません。

却って、怖いです!

圏外になるということは、逆に考えれば電磁波が極めて少ないということです。せっかくならその綺麗な?環境を守ろう、楽しんでしまおうとWi-Fiを飛ばすことをやめました。

 

スタッフからは不便だ!時代錯誤!のブーイングでしたが、

便利なことが当たり前、最高でしょうか?

 

結果、どうなったか?

線が伸びる範囲しかネットが繋がらない、

線の数だけしかネットが使えない、

しょっちゅう接触が悪くネットが繋がらない、

夜のオンラインでの飲み会にも昔展示会場だった60畳以上もあるところでやらなくちゃいけない、

 

 

反対にメリットは、一切見えないし、感じられません。

それでも、電磁波はできるだけ浴びたくない。

 

 

でもね、それでもいいと思っています。

買えば手間いらずなのに、自分で野菜を育てる、

家で調理すれば便利なのに、外でBBQする、

のと同じだと思います。

 

非効率でも、不合理でも、自分がやりたいと思うようにすればいいと思うのです。

人と違っても、

自分が選んで、

面倒を承知で、あえて不自由を楽しむのもいいじゃないですか?!

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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