似合う着物の選び方☆何を考えてどのように選ぶか?
友人のTさまに着物体験をしていただきました。
「何を着ていただこう?」と考えた時にもう一人の私が「お客様のどこを見てどのように選んでるの?」と問いかけてきます。
「フィーリング?」
「感覚?」
論理的なロジックがないと納得できない自分を説得させるには、いわゆる「思いつき」では解決できません。
イメージとはその人の雰囲気なのですが、パーツで言えば「目力」顔色でしょうか。
それより大切なのは表情なのかもしれません。
表情一つで印象は大きく変わります。
Tさんの率直で清々しい表情を見て、私が感じたのは「暖色じゃないなあ」でした。
知的で爽やかなTさまには寒色系の地色を選ぶことにしました。
体全体を包み込む着物では第一印象は地色選びで7割以上が決まると言われています。
どんな色でも寒色系と暖色系があります。
例えばピンクでもオレンジがかったサーモンピンクは暖色系ですし、紫系のピンクは寒色系です。黄色でも山吹き色は暖色系ですし、レモン色は寒色系になります。
そこでレモン色系の訪問着を着ていただきました。
次に淡い水色のすっきりした付け下げを着ていただきました。
東京でのパーティーやお茶会に行くのであれば、シルバーの帯をしたらカッコよさそ〜〜!!!
ところでこの写真を見た友人からは「帯が可愛い〜〜」と大好評でした。
何度もブログに書いていますが、
「帯は着る人の雰囲気に合わせるものです」
ばっちりお似合いでした!
表情はその人そのものです。表情と気持ちは直結しているからなのです。
一目見ただけでその方にお似合いを選ぶのは、やはり感覚を磨くしかないのかもしれません。
この頃「五感を磨く」ことの大切さを思うのです。
それには
美しいものを見て美しいと感動する、
小さな花に心を寄せる、小鳥の声に気づく、
季節の移ろいを感じる、
喜怒哀楽を押し込めない、
そんなことの大切さを思うのです。
山兵、京都さろんで
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