舞妓さんのように着物を引きずって着るのは女性の憧れ☆きものがたり2
舞妓さんや芸妓さんが着物を引きずって着ているのはとても優雅で綺麗ですよね。
お引きずりの着物を纏ったのは遠く平安時代の貴族や江戸時代の上流階級でした。
着物の身丈を長くして室内では裾を引くのが流行しました。
お引きずりはとても優雅でスタイルよく見えます。
上流階級と同じような着方をするのは女性の憧れだったのです。
千年もの歴史がある中で着物は時代によって形を変えてきました。
江戸時代前期までは、一般庶民はじめ武士の奥方も対丈(ついたけ)に仕立てられていました。NHK大河ドラマ「麒麟が来る」などでも戦国時代の女性は男性と同じように対丈で着ていますよね。
一方、庶民が頑張ってお洒落しても、家事をしたり、外で着物を汚さないようにするには不都合だったので、次第に家事や外では紐でからげて、身丈を短くするようになります。
外出のときは「裾からげ」といって、抱え帯(しごき)を締めてたくしあげ、裾を短くして歩きました。
これがおはしょりの原型です。
「『おはしょり』さえなければ簡単に着られるのに・・」着物を着る時に障害になるのが「おはしょり」です。
「おはしょり」は漢字では「お端折り」で、「はしおる」が変化したものです。長く仕立てた女物着物を着るときに、腰のあたりでたくしあげた部分を言います。
男性の着物のようにおはしょりがなければ、前を打ち合わせるだけで着られますから簡単なのです。
実際、今でも旅館やビジネスホテルで用意されている対丈(ついたけ)の浴衣は着方を教えてもらわなくても着られますよね。
こちらの記事も見てくださいね。
「男性の着物と女性の着物の違い」って知っていますか?大きく3つ違います!
今日のような形におはしょりをするようになったのは、明治中期になってからです。
ちなみに、明治大正は おはしょりがブックリとしてます。
第二次世界大戦後、洋服を着るようになって着物の着方もその美意識に沿った着方に変化していきました。
活動的で、ほっそり足長に見えるスタイリングが好まれるようになりました。
着物の着方にもその方がキレイだという美意識になりました。
着物を着ることが非日常になり、ほっそりきちんと着ることは難しく、着物を着ることから遠ざけてしまったようです。
では「おはしょり」ってない方が良いの? それは・・・・?
「おはしょり」って実はスタイル良く見せる最大のデザインだったのです。
つづく
着物まわりの雑学にも詳しくなります。
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