真っ先に春を告げる花「梅」と菅原道眞生誕の地「菅大社」

「きれい〜!これどうしたの?」
机の上には香蘭社の鮮やかなグリーンの湯のみに水を張って紅梅の花が一輪浮かせてありました。
「パソコンばかりであまりに歩かないんで菅大社(すがたいしゃ)へお参りに行ってきたの。そしたら紅梅があまりにきれいだったので落ちているのを拾ってきた」

菅大社は当サロンから歩いて10分ほどのところにあります。
紅梅を美しいと感じ、たった一輪拾ってきてくれた娘の気持ちを嬉しく感じながらも
私が口にしたことは、
「神社の神様ってとってもケチだって聞いたよ。そんなとってきたらバチが当たるよ」
「だってお賽銭払ってきたもん。これでも遠慮して落ちてるのを拾ってきたのに・・」
「いやいや昔から神社の神様は靴の裏についた土でさえ持って帰るって、惜しがるって言うんだよ。だから神社のものは絶対持って帰ったらだめなんだって」
「へー〜〜、覚えておくわ」
せっかく心で美しいと思ったのに、私は変なところへ話をそらしてしまいました。
菅大社はかの有名な学問の神様、菅原道眞が生まれ産湯を使ったとされる神社です。
都を追いやられ有名な和歌、
東風吹かば におひをこせよ梅の花 主なしなしとて春な忘れそ
と呼んだ梅の木がここの神社のものであったと言われています。
北野天満宮ではなかったんですね。
当たり前ですね!
北野天満宮は怨霊になった菅原道眞を収めるために建てた神社なのですから。
ところで今は春を告げる花と言うと桜とほとんどの人が言うのですが、昔は梅の花でした。
まだ雪が降る季節にも真っ先に咲く梅の花に古人は春を感じました。
どこからともなくやってくる香りに梅の花を探します。
梅の花と言うと桜のように満開になったものをよりも、蕾が膨らんで咲き始めが好きです。ただそんな頃は香りがほとんどしないことに気が付きました。満開になって落ちる手前に香りがするのです。
咲き誇った華やかな桜もいいですが一見地味な、
けなげに咲く梅の花の美しいと思うのです。
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