華道「嵯峨御流」の家元、大覚寺☆華道展のクライマックスはお坊さんの行列

京都さんぽ

「なんといい日に来たのでしょう!」

大覚寺は「嵯峨御流」という華道のお家元で、ちょうどお花の会「嵯峨天皇奉献 華道祭が行われていました。

 

広沢池を望む月見台にも立派なお花が活けてありました。

 

 

学生時代に居た親戚のおばあさんは2つの流派で師範の免状を持っていました。一つは本能寺未生流、もう一つが嵯峨未生流でした。

初心者の私には嵯峨御流は難しいだろうと、自分が以前に習っていた本能寺未生流の師匠に習わせました。

 

 

ほとんどの流派で使われる剣山(花を立てるために花器の底に置いて花を挿すトゲトゲの花留め)は嵯峨御流では使いません。

針にさせば、花や木を痛めるからです。

 

剣山は針の山です。刺されたお花は痛いだろうな〜

七宝は花には優しいけど生けるには難しいです。

 

 

七宝というものを置いてその隙間に木や花を立てるのですが、グサグサでは倒れてしまいます。

ちょうどいい方向、花の向き、高さなどを決めて、花の軸などで詰め物をしてあとの隙間を埋めなければいけません。

剣山ならば差し替えも簡単なのですが、七宝は大変です。

 

 

また竹の筒に「お生花」を入れるには細い丈で作ったY字の止めをしっかり止めて、そこに木や花を隙間なく足元を決めて形を作っていかなければいけません。

 

 

おばあさんは花を大切に扱う嵯峨御流が気に入っていました。

詰め物をするのもパズルやレゴブロックをするように楽しんでいました。

 

私には到底、無理と思いました。

 

 

そんなこともあって、

嵯峨御流に対して私自身、畏敬の念を持っていました。

 

習っていらっしゃる方が精魂込めて生けられた力作を見られることにワクワクしました。

 

ところがです!

またしてもお寺へ着いたのが4時過ぎ。

ゆっくりお花を楽しんで見ていたら、お坊さんたちが続々と集まり始めました。

 

 

例のお坊さんの行列に追い出された事件が蘇りました。

その時のお話はこちらです。

一番最初に来た京都市バスに乗ってみました☆嵯峨野、門跡寺院「大覚寺」へ。

 

 

行列のいちばん先に現れたのは阿闍梨さんでしょうか?

腰が曲がり、普通の服を着ていらっしゃるのはこの行事に「参加していただけるだけで幸い」みたいな風格がありました。

黒い袈裟をまとったお坊さんに続き、黄色い袈裟の方達、それに続いて師範の先生方?たちが着物を着て並ばれていました。

 

 

華道のお家元がお寺だということは、本堂の仏様に奉納する儀式なのかと思いました。

当然、私のような一般部外者は目にも止まらないので自由にしてよかったのでしょうけど、このような機会にめぐり合わせていただいただけでも幸運だったのでしょう。

 

追い出されたのとは真逆の気持ちになりました(笑)

 

青空に誘われて、

思いがけない?本当は必然だったかもしれない、

大覚寺に行けて「嵯峨天皇奉献 華道祭」を見られて、献花祭まで経験できたのは本当に幸運でした。

 

ほんの3時間ですが、今回も「行き当たりバッチリ旅」でした。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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