もうすぐ7月、薄物の季節です☆生活に歳時記を取り入れる。

歳時記

6月もわずかとなりました。

着物では7月、8月は薄物、盛夏の季節となります。平たく言えば、透ける着物の季節です。

 

着物も帯も長襦袢も 半襟、帯揚げ、帯〆もすべて透ける素材になります。

 

 

もちろん、透けていれば着る人も涼しいのですが、それよりも見た目に涼しそうです。

 

着物は人に涼しそうに見えることを重視しました。

 

 

 

今日は岐阜で着付け教室でした。

ご自分の着物を持っていらっしゃる方が絽(ろ)の付け下げを持ってお稽古にいらっしゃいました。

 

「絽」とは生地が横段に透けています。夏の着物を染める代表的な生地です。

 

 

 

季節を先取りするのはいいことです。

 

反対にいつまでも前の季節を引っ張ることは野暮とされ、あまり感心しません。

 

 

「いつか着てみたい」と思われる着物はお稽古にどんどん持ってきてもらうことにしています。

 

着物は1枚1枚仕立てた方によってクセがあります。

 

 

着ようと思ったときに「この着物ちょっと勝手が違う」なんて思われないようにするためです。

また、タンスに入りっぱなしの着物は、出して着ることでを虫干ししたのと同じ効果があります。

着てあげることで着物もホッとするのでしょう。

 

 

 

着付けのおけいこが終わった後に七夕飾りに願い事を書いて飾りました。

七夕さんの願い事は本当は、芸事の上達を願うものらしいです。

 

山本呉服店の新聞「糸をかし通信」でのお知らせです。

 

七夕飾りの紙の色によって願い事が違うそうです。

 

ちなみに私は黄色い紙「本がベストセラーになるように」と願い事を書きました。

 

 

「子供が小さい頃はよくやったけど、もう大分前のことだわ」とニコニコしながら飾っていらっしゃいました。

着物で季節を感じる、

ちょっとした歳時記もやってみる、

節目をつけながら生活するって素敵だと思いませんか。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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