和食のマナーよりも大切なもの①☆心得編

「品格の教科書」に載らなかった話

和食屋さんへいく時はちょっと緊張しますよね。

マナーは大丈夫かしら?と敷居が高く感じる方もあるのではないでしょうか。

みんなで行けば怖くない・・・

 

札幌の方たちに向けてやっている月2回のオンライン着付教室のリアルレッスンの後に和食のマナー教室をしました。

JRタワーホテル日航札幌の35階「丹頂」までみんなで着物を着てお出かけしました。

 

皆さん、背筋が伸びて着物姿が美しい

 

 

行く前に気をつけたいこと

*大きな指輪やアクセサリーは外す  繊細な器を傷つける恐れのあるものは避ける

*匂いがきつい香水などは付けない  繊細なお出汁や食材の香りを邪魔しない

*髪の毛が長い方はまとめておいた方がベター  下を向いたり顔を動かす度に髪の毛が邪魔になったり掻き上げたりするのは見苦しいです

*口紅は懐紙などで拭いておく  器に口紅がベッタリ付くのはNG

 

 

お料理を作ってくださった人、運んでくださる人に感謝すること

1、それだけの価値あるお料理を作るためにその料理人さんがされてきた努力を大切に思い感謝して頂くことです。

料理してくださった方に会うことはなくても気持ちを込めていただきましょう。話に夢中になって冷めてしまうまで放っておくのは避けたいものです。

 

2、お料理を作るために最低3日、食材によっては1週間も前から準備してくださっています。

早くから席を予約したのに簡単にキャンセルしたりドタキャンされる方が多いと聞きますが本当にご迷惑をかけます。キャンセルする時はこちらの都合を相手に押し付けることなので、できるだけ早く誠意を持ってお断りの連絡を入れるべきです。

 

3、1品1品運んでくださる方に感謝します。

中居さんは温かいものは温かいうちに、美味しく食べられるように美しく配膳してくださいます。食べる速さに合わせて次のお料理のタイミングも料理人さんに伝えて気遣ってくださっているプロです。その努力と気遣いに感謝します。

 

4、できるだけ残さない。

せっかく作ってくださったものを残すことは申し訳ないです。お腹がいっぱいだったり調子悪くて食べれない場合は、運んでくださる方にその旨を伝えましょう。

 

5、食べ終わったお皿はできるだけ美しく返す。

食べた後はどうしても汚くなります。料理人さんに感謝の気持ちを表すのはきれいに完食して返すことです。魚の骨などが残る場合は皿の端の方にかためて添えてあった葉っぱなどで被せる、懐紙を持っている場合はその上にかけて見えないようにする、それがお料理を作ってくださった方やお運んでくださった方への感謝の気持ちになります。

 

ホテルのケーキは美味しいですね。デザートまで美味しくいただきました。

 

一番大切なのはマナー、やり方よりも心得だと思います。

食事は誰とどのような時間を過ごすかが最も大切です。その場を楽しく、和やかに過ごすことこそ最も満ち足りた気持ちになれるのでしょう。

それには一緒に行った人だけではなく、お料理やその場を作ってくださる方たちに対する気遣いも同じように大切にすべきだと思います。それがマナーの基本であり、やり方として伝承されているのだと思います。

 

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またはアマゾンで手に入ります。

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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