父のお骨納めに東本願寺へ☆京町家ー鴨しゃぶ空でランチ
家族揃って父のお骨納めに東本願寺へ行きました。
2月で8年になるので母が思い切って行くと思い切りました。
13:10からだったので「近くで美味しいものを食べたい!」と
東寺の東門のすぐ前、鴨しゃぶの「空」さんへ行きました。
鴨の臭みが全くなく、ヘルシーで美味しいです。
白髪ねぎとごぼうの細さも食感が良くて美味しいです。
一人分づつ出されるので、自分のペースで食べられるのも気に入っています。
付け合わせ(?)の鯵のフライも絶品です。
一般的に文化財として素晴らしいと言われる「西本願寺」に比べて「東本願寺」は広いけどそれほど凝った建物ではないと言われます。
でも重機もなかった時代に、これほどの太い柱を立て、木を削って組み立てて作られたなんて驚きでしかありません。
しみじみと建物の素晴らしさに魅入っていました。
もともと寒い時期にあの大きなお寺へ行くのは少ないのでしょうけど、
蔓延防止法中もあって、
なんとその日には私たちだけでした。
手続きを済ませて、30分ほど法話を聞いた後、広い本堂へ案内されました。
父一人だけに何人ものお坊さんがお参りしてくださってありがたかったです。
帰ってきて母は「無事、お骨納めができてありがとう」
と家族にお礼を言い安堵した反面、父が家にいなくなった寂しさの方が優っていました。
ところで、山本呉服店で買っていただいた着物は「着付け一生無料」です。
1年を通してずっと、お客様の着付けをさせてもらっています。
結婚式も入学式、卒業式も、お葬式もその日をきちんとしたいという方が着物を着られます。
お骨納めのあくる日、母は朝礼でスタッフさんたちに言いました。
「みんなは年中お客様の着付けをしていて日常の仕事かもしれないけど、
お客様にとってとってはかけがえのない一回なの。
それをいつも忘れないでお客様の気持ちに寄り添って欲しい」と声を震わせて話しました。
着物を買っていただいたから、
そのサービスの形として着付けをする、
一旦約束したから、その約束を守るために着付けするのではないのです。
お客様としてご縁があった方の「人生と寄り添う」気持ちで喜びも悲しみも共にある
その気持ちを大切にしたいのです。
ともすれば日常の仕事に流されそうになることを母は自分の気持ちを伝えてこの機会に戒めたのです。
母の話を聞いてウルっとしながら、スタッフさんたちは自分ごととして受け止めてくださいました。
そんなスタッフさんたちと共にあることを誇りに思えました。
「品格の教科書」は全国の書店さん、
またはアマゾンで手に入ります。
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