神話の故郷「八重垣神社」へ☆鏡池の占い

旅行

出雲へ行ったら必ず行くのが八重垣神社。

神秘な佇まいに惹かれます。

 

 

八重垣神社には素敵な神話があります。

高天原(九州タカマガハラ)から出雲へやってきた素盞鳴尊(スサノオノミコト)は、川の上流から箸が流れてきたのを見つけて上流に誰かが住んでいると思い訪ねていきます。そこで嘆き悲しんでいる老夫婦(神さま)に出会いました。訳を尋ねると毎年やって来るヤマタノオロチ(大蛇)に7人の娘を次々に食べられ、今年はついに末娘、稲田姫命(いなたひめのみこと番に。そこで素盞鳴尊は、大蛇退治をすることになりました。

稲田姫命を「佐久佐女の森(さくさめのもり)」の大杉を中心に八重垣を造って隠し、強い酒が入った8つの桶を用意しました。大蛇は8つの頭をそれぞれの桶に突っ込んで酒を飲み酔っぱらって眠った隙に、剣を抜き大蛇をズタズタに切り裂いて退治しました。そして素盞鳴尊と稲田姫命はめでたく夫婦となったのでした。

 

この神話は2つのことを示唆しています。

上流から流れてきた「箸」はピンセットのように二つ折れのものだったそうですが、もう使われていたということです。

大蛇は毎年やってくる洪水で、人命が奪われていたのでしょう。救った姫の名前が「稲田姫」なのも大切なお米の収穫を守ったことを示唆しているようです。

神話やむかし話って実は深いですね。

 

 

素盞鳴尊と稲田姫命は両親に承諾を得て結ばれ正式結婚をした初めての大神とされ、縁結び、夫婦和合、授児安産に御利益があります。

 

 

 

稲田姫命が地面に立てた2本の椿の枝が芽吹いて1本になったという言い伝えがある「夫婦椿」は一心同体、愛の象徴とされています。

 

 

根元は2本、地上で幹が1本にくっついているという仲むつまじい椿が神社の入口と境内に二本生えています。

 

木が枯れても再び二股の椿が生えてくるそうです。

 

 

 

本殿の右手で占いの和紙を買います。一枚100円

三宝の上に積み上げてあるので、上から取っていきます。偶然のなせる技で、神様が自分へ伝えたいお言葉がいただけます。

 

 

拝殿の左にある門をくぐって奥に進むと、高い木々に囲まれた「佐久佐女の森」に着きます。

 

八重垣を作ったと言われる大杉

 

稲田姫を大蛇からかくまった場所で、八重垣を造った大杉の跡が今も残っています。

 

鏡池の謂れ

 

大蛇から避難していた稲田姫命が日々の飲み水や姿を写す鏡として使ったという言い伝えがあり、「姿見の池」ともいわれています。

 

今も清水がコンコンと湧いています。

 

 

 

鏡池で良縁占いをします。

 

和紙の上に10円か100円玉を乗せて、紙の沈む速さで良縁の訪れが早いか遅いかが分かり、また和紙が近いで沈めば身近な人と、遠くなら遠方の人と結ばれるとされています。

 

みんな興味津々でタイマーをかけて水面を見つめています。

 

水に浮かべると神様のお言葉が浮かび上がります。

 

「友人を大切にせよ 運開ける 東と北」なんと私にふさわしいお言葉なのでしょう!

 

 

沈み始めました。

 

沈んでいく和紙を見送る。

 

私の紙はほとんど動かず、あっさりと1分足らずで沈んでいきました。

 

大願成就!

 

同じようにやっても遠くへ流れていくのもあり、沈むのに3分ほどかかった人もいました。

不思議な現象にしばらく見入っていました。

 

 

「友人を大切にせよ」

恋愛でなくても、まさに良縁を育むことは幸せの元ですね。

今回も八重垣神社へ来れて感謝しました。

 

品格の教科書」は今に伝わる所作や作法の意味を書いた本です。

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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