美味しいお寿司を食べに塩釜の「すし哲」さんへ☆有田の白磁に魅せられて。

旅行

仙台講演のもう一つの楽しみは塩釜の「すし哲」さん。

海がない岐阜県でいちばんのご馳走は美味しいお魚です。

母を連れて前泊してまずは塩釜へ向かいました。

 

大将とおしゃべりしながら食べたいので、カウンターのいちばん奥へ。

そこで見たのは毛蟹を丁寧に捌いて甲羅につめ、足を一本一本ハサミで切ってキレイに取り出して並べている大将でした。

「コレ、食べたい!」

「二人で一杯でええやろ。ぎっしり詰まってるからよ」ニヤリと笑って出して下さいました。

 

蟹味噌を絡めた蟹の身がぎっしり詰まって盛り上がっています。

 

差し出されたお皿を手に取って、「コレ好き!!!」

 

もちろん、カニも素晴らしいのですが、お皿です!

しっかりした白磁の四角いお皿は青と白の線が立体感を帯びキラキラ光っていました。

カニが置いてある真ん中の部分は透き通った水色。なんとも言えない素敵な色に魅せられました。

 

「ええーーっ、このお皿好きです」大将がもっとニヤリ。

 

 

私は有田の白磁が大好きです。

だいぶん昔のことですが、有田の波佐見焼の小さな窯元で白磁のお茶碗を買ってきました。それが本当に生地が薄いのに硬くしっかりしていて食べやすいのです。本当に気に入って未だに使っています。

それをきっかけに有田焼の白磁に凝るようになりました。

 

有田、三川窯アンティークのカップ&ソーサーも京都のサロンで使っています。

 

お寿司をのせるお皿は素晴らしい白磁のお皿です。

 

 

初めてすし哲さんへ行った時も、お寿司のせているお皿が素晴らしくてうっとりしました。

「この素晴らしいお皿、震災の時は大丈夫でしたか?」

「たくさん割れてしまって、泣きたかったよー」と大将。

そうでしょ、そうでしょ、、、

私も泣きたいわ〜〜

 

「この赤も刺身を乗せると映えるんや」「横長の皿は使いやすい」私も京都で使っているお皿は長細いものばかりです。好みが一緒!

 

 

大好きなお皿ばかり出てくるので嬉しくて、お皿を褒めまくっていました。

「買っていらっしゃるお店を教えてもらえませんか?」

大将に陶器屋さんを紹介してもらいました。

 

陶器屋さんに私が岐阜から来たと言うと、

「岐阜なら美濃焼の白磁はいくらでもあるやろう」と言われました。

確かにあるのですが、いろいろ美濃焼の窯元を見ても色がキリッとしません。

なんとなくボソッとしていて、指で弾いた時「チン」という音がしません。

 

 

それを伝えると

「美濃焼と有田焼では(焼く)温度が2〜300度違うからなあ。だから色も有田の方が白い」

と言われました。

やっぱりね!

 

 

できれば帰りに陶器を見にいきたいと思いましたが都合が合わずに残念。

「よかったら有田のカタログをお送りしますよ」

以前、有田の陶器屋さんから送ってくださっていたあの分厚いカタログを思い出して遠慮しました。

 

 

このプロの目利きが欲しかったのです!

 

 

「目利きといえば大将だよ。大将の目は厳しくていつもビクビクしてるわ」と大笑い。

多分、お二人の息がピッタリ合ったものを選んでいらっしゃるのでしょう。

 

 

着物でも、本当にお似合いのものを選べるのはプロの目利きです。

 

的確に品揃えしアドバイスしてお客様の思いを最高を叶えることこそ、お店やその人の器量です。

こう言うことはネットではできないことです。

 

またいつか仙台へ来る楽しみが増えました。

 

 

品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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