「縫と織」根津美術館へ行ってきました。
「縫と織」
これゆっこさんと見たら面白いだろうなぁと妄想してました。今月こちらにいらっしゃるご予定ないですか?
友達からメールをもらったのは1週間ほど前。
15日は出版ゼミのパーティーがあったので東京へ行く予定でした。
「ちょうどいい!!」
飛び上がるほど嬉しかったです。
南青山にある根津美術館はコンクリートの建物に竹が美しい!
「素敵なところだなぁ」と思っていつも外から見ていました。
そこで開催されているのは、「刺繍と織物」の展示。
着物に関わる歴史と技術の話なので、私にとってはど真ん中です。
知識を得ることは好き!
好きだから面白くてどんなことも知りたい!
趣味みたいなものなんです。
まして、大好きな着物に関わる知識情報なので、日ごろから本を読んだりその道の知識人、職人さんに聞いて勉強していました。
でも、着物を買っていただく時に、そんなのが難しい歴史や技術の話は必要ありません。
難しすぎる話はイヤになっちゃいますものね。
でもプロとしては知っていることは大切です。
100の事柄を話すのに100しか知らないのでは目一杯です。500知っているうちでその時必要なことを100話すのとはやはり話の深みが違います。
「縫」は刺繍のこと。
奈良時代に仏の教えを伝えるための絵として布に刺繍されました。
平安時代には着物にも刺繍されるようになりました。
いちばん流行したのは室町から安土桃山時代、能が流行った時です。
素晴らしい能衣装が展示してありました。
ボロボロになった古い布が赤ばかりな理由、刺繍の技法と変化、刺繍で作られた衣装がなぜ織になったのか、平安時代の十二単が今の着物が今の着物の形になった過程、小袖と大袖、おめでたい鳳凰に桐の木がセットな理由、、、などお話ししました。(力が入りすぎて「小さな声でお願いします」と3回しかられました。ごめんなさい!)
写真はNGだったので、お見せできないのが残念ですが、今月28日まで開催しています。
素晴らしい技術を持った人が精魂込めて作ったものには力があり、何百年の時間を経て、今私たちにそれを伝えてくれています。
良いものに触れるって、自分にも深みを増すことになるのではないでしょうか。
「美術館へ行く余白を持つ」今年も大切にしたいと思いました。
[イベントのご案内]
1/28(日)11:00〜16:00 東京・神田 楽々テラス(JR神田駅から徒歩2分)
着物ワークショップ
着付け教室(半幅帯の結び方体験会)
美しい着物の所作教室
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