あなたはエレベーターが自然に閉まる2秒、待てるか?☆「品格の教科書」P60「間」
品格の教科書
「あなたはエレベーターの閉じるボタンを押しますか?」
カーラジオから問いかけられました。
うーーん、私ならその間に4回
“パ、パ、パ、パ ” のリズムで押してるかな?
ラジオからは穏やかな語り口で
「私は押しません。わずか数秒が待てない自分にならない為です」
イタ、タ、タ・・・・
自分のせっかちさにグサリとやられて思わず苦笑しました。
“アレっ、みたことある人?”
NHK eテレで話している落語家さんは「月亭遊方」さんでした。
かなり前ですが、友人の紹介で京裳苑(毎年、京都京都メッセで当店が主催している着物の展示会)でのおもてなし、遊方さんに来てもらって話していただいたことがあります。
この頃は大阪天満の繁昌亭でもいちばん最後の締めに出られています。
以前、繁昌亭へ行った時のお話はこちらです。
初めての落語ライブ、大阪「天満天神繁昌亭」へ行って来ました☆人気のチケットは予約すべし!
寄せでは1舞台に4人くらいが次々と芸を披露します。
後になるほどだんだん上手い人になります
最初の方に出てくる人は「立板に水」
ずっと賑やかに喋っているのですが、どこが山場だったかも分からないうちに終わってしまいます。
それに比べて、後に出てくる人ほど言葉数が少なく「間」を取ることで笑いが引き出されます。
まるで客席と対話しているようです。
喋ることは活字にしたら一字一句まったく同じだとしても、ほんのちょっとした間とかテンポで、そこから出てくるものが違うのです。
事をうまく運ぶ上でタイミングが良いことを「間が良い」と言い、
はずすと「間違い」「間抜け」となります。
落語家は、話を人に聴かせるために、「聴く側の気持ち」や「心のうつろい」に敏感である必要があります。
相手の気持ちに寄り添うことが大切なのですね。
無意識に習慣で「エレベーターの閉じるを押してしまう」自分の行動を見直してみると、
スケジュールに余白はなし! ビシビシなのが安心。
いつも「早く、早く・・」
それでは周りだけでなく、自分も見失ってしまいます。
明日はエレベーターのドアも自然に閉まるまでグッと我慢してみようと思います。
いつもと違う「間」が自分の中に余白を作ってくれるかもしれません。
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