祇園祭の目的は菊水鉾のお茶会☆ピンクの菊のイヤープレート

京都さんぽ

祇園祭でどうしても行ってみたいところがありました。

菊水鉾のお茶会です。

 

 

祇園祭の山鉾はそれぞれに謂れがあり御利益が定められ、厄除けちまきやお守り、御朱印が売られています。さらに手拭いやTシャツ、グッズもあって、それを見て回ったり集めたりするのも楽しいです。

 

 

菊水鉾は戦国時代(室町時代末期)に町内に千利休の師である茶人・武野紹鴎(たけのじょうおう)が屋敷を構えていました。そこにあった名水・菊水井(きくすいい)に由来しています。

裏千家・表千家・遠州流のご奉仕により、菊水鉾会所内(すぐ近くのビルの2階)で7月13日から16日まで行われています。

 

ビルの2階がお茶席です。

 

何年か前に次女がこのお茶会に行って持ち帰った菊の花のお皿をサロンで重宝して使っています。縁が菊の形になっていて大きさも使い勝手が良く、イヤープレートのように集めようと決めていました。

 

何年か前のお皿

 

ところが一昨年は祇園祭が中止、昨年は再開されたものの蜜を避けるためにご奉仕されているお茶のお弟子さんの予約だけでした。

「今年こそは!」と今日15日着付け教室の後、お客さまと一緒に行きました。

 

 

14時半頃行ったのですが、お茶席へは長蛇の列ができていました。

並ぶこと40分、

途中でコンコンチキのお囃子が始まりました。

 

藍色に白、菊水をあしらったお揃いの浴衣を着た人たちが菊水鉾に上がってお囃子が始まりました。

 

菊水鉾汲泉軒で。昔は観世流の能舞台の客席で重厚な空間だったのが忘れられません。

 

この時間は遠州流の方でした。

 

 

菊水鉾の巡行には一番前に乗られる稚児人形にもお茶とお菓子がお供えされています。

 

 

お茶席の前には、枕慈童(まくらじどう))の舞姿を表した稚児人形がお祀りしてありました。

甘菊(あまぎく)の露を飲んで、700歳の長寿を保ったと言われている能楽「菊慈童(きくじどう)」の主人公です。

 

「したたり」

 

不老不死の甘菊の露に因んだ和菓子「したたり」が出されます。

 

大丸裏あたりにあるお菓子屋さん「亀廣永」の黒糖を使った琥珀寒(こはくかん)です。

 

今日は風が吹き抜けてとても気持ちよく、すっきりした口溶けの「したたり」と至福の一服をいただけました。

ピンクのお皿は可愛らしくて、手に入って大満足でした。

「来年は何色?」もう来年に気持ちは飛んでいます(笑)

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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