「夏に着物って暑い?」毎日着物のホンネトーク
「暑いのに、今日も着物なんですね」
気温が38度になる予想なのに、今日も着物を着るのか・・・
さすがにこの暑さの中、東京往復を着物でと考えただけで、ちょっと気持ちが萎えました。
その日は、岐阜から大宮へコンサートに行き、銀座の友人のお店に寄り、その日のうちに京都へ戻る予定でした。
ピアニスト、編曲家、音楽プロデューサーでもあるソルトさんこと「塩谷哲」さんのデビュー30周年のコンサートがあり、友人たちと行きました。EMS(エッセンシャル・マネージメント・スクール)でご一緒させていただいています。
以前、他の楽器の方とのコラボの舞台を見たときに、音楽への思いを乗せたソルトさんの演奏が素晴らしくて次回は絶対ソロの時に見に行こうと心に決めていました、東京フィルとの共演でご自身で編曲も素晴らしかったです。ジャズっぽい演奏にもオーケストラでこのようなアレンジができるのかと驚きの連続、ソルトさんの世界に気持ちよく浸りました。
着物の歴史上でも、連日のこの暑さは想定外かもしれません。
でも、どんなに暑くても夏には夏の着物があり、着方があります。
私が人と会うときに、なんとなく洋服では失礼な気がして「洋服で出かける」という選択肢はありません。
呉服屋ですもの!(これって、プロ意識? もっと自然な感覚)
「よし着るか!」気合を入れて着物を着始めます。
着物用の下着に変えて、長襦袢を着て、着物を着る、そんな頃がいちばん暑いかな?
帯を締めると脇を締めるからか、覚悟が決まるからか、さほど暑さを感じなくなります。
でも、汗がピューーっと出ます。
電車の中も、駅のコンコースもほとんど冷房が効いています。
太陽が照りつける外を歩くことは意外と少ないです。
大宮の駅からコンサートホールまで歩いていると、体温より高い外気を感じると着物で保護されているように感じました。
コンサートの終わり頃には冷房がかなり効いてきて、快適! 逆に洋服の人たちは寒いくらい冷えているのかな?
京都のサロンへついたのは夜中、12時。新幹線も地下鉄も最終でした。
さっさと着物を脱いで、ハンガーにかけます。
さすがにグッショリ汗をかいていました。
脱ぐとスッキリ!!!
きっと着物の重さから解放される感覚もあると思うのです。
どうしたって、しっかりした記事の着物は洋服よりは重いですから。
はー〜ー、終わった。
多分この感覚が好きなんだろうなと思います。
着物を着る「ON」と脱いでプライベートな「OFF」その切り替えが明快です。
私たちのように仕事でなければ、普通には「ON」と「OFF」が逆なんでしょうけど。
着るもの、衣装によって、それを自分のスイッチを切り替わるのが好きなんだなあと思いました。
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