お正月飾りもお箸も、しなやかで折れない「柳」は縁起がいい☆お正月迎え

日本文化であそぼ

「2ヶ月も前の柳なんだけど根っこが出ていたから活けてみたわ」母が柳の枝でお花を生けていました。

 

 

さすがにお正月には新しい枝に変えようとは思っていますが、柳の生命力には驚きます活けた器は京都店のオープンのお祝いに愛知県刈谷市のおさだウイズ店の山田さんからお花を頂いた時のものを持って帰ってきました。

 

 

これは銀行さんからの頂き物です。

 

お正月には「両細箸」と言われる柳の箸を使います。

 

両方が削ってあるのは一方を人間が使い、あと片方をお正月に幸せをもたらす年神様が使われるからです。

遠くの山からいらっしゃった年神様がお雑煮やおせちを食べられるので、間違ってももう一方を取り箸などに使ってはいけません。

 

 

両細箸は割箸と違って初めから2本別々です。「割れない」のも縁起がいいです。

 

素材の柳はしなやかで折れにくく、その形は俵型になっているので豊作の願いが込められています。お箸の真中のふくらみが妊娠中のお腹に似ていることから子供が授かるようにお祈りしながら使ったとも言われています。

 

「たかが箸、されど箸」色々な謂れや願いが込められた大切なものなのですね。

 

 

毎年、柳箸だけは父が京都の市原平兵衛さん(箸だけを扱う創業250年の老舗)で買ってきてくれて名前を書いてくれていましたが、最近は箸袋だけ和紙で作り変えています^^;;

お正月、松の内はお椀にお茶を入れてすすいで自分の箸袋に納めて繰り返し使います。市原さんのは和紙の中には濡れても大丈夫なように「へぎ」(スギなどをそぎ取った薄い板)が入っています。

 

市原さんの写真を見ると岐阜は関東風です。

 

母はもう一つお正月飾りを作っていました。

小さく丸めた紅白のお餅を柳の枝に付けて、五穀豊穣を願って飾る「花餅」です。

 

柳の枝に付けたものは上から垂らして飾ります。高山など飛騨地方では木の台に挿して飾ります。

 

 

飛騨地方、高山などでは木の切り株から出た枝に付けて作られ、朝市などで売られます。

花餅の作り方はこちらです。

知ってた?切り餅でつくるお正月飾り「餅花」

 

 

お正月が過ぎると花餅は枝から取り外し、一度洗って埃を取って乾かし、油で揚げて塩を振りかけてあられのようにして食べます。普通のあられに比べるとかなり固いです。

 

花餅を飾ると華やかでいいですよね。あとはこの下の台に鏡餅をおけばこの部分のディスプレーは完成です^^

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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