京都の花街をちょっぴり体験「上七軒ビアガーデン」☆情緒あふれる上七軒の歌舞練場で夏を味わう
イベント
「今日一日、別の世界にいたみたい~」
イベントを主催した私でさえ意識が他の世界に入っていたような不思議な感覚でした。
京都の5つの花街のうちの一つ、北野天満宮のそばにある上七軒では昭和30年から夏だけ歌舞練場でビアホールが開かれています。浴衣姿の舞妓さんや芸妓さんがそばへ来てお話ししたり写真を撮ったりできる貴重な機会です。もともとはいわゆる同伴でビアホールに来てそのあとお茶屋さんのお座敷へ行くのが流れだったのですがこの頃は観光客の方が多いかもしれません。
ところでこの日はHさまとMさまが参加してくださいました。
ビアホールのメニューはいわゆる昔の居酒屋さんメニューです。やっぱり美味しいもの食べた~イ!と西陣にあるミシュラン一つ星、お蕎麦やさん「にこら」さんへ行きました。にこらさんは岐阜で老舗の料理屋さんの娘さんなので仲良くさせていただいています。突き出しの野菜料理が美味です!お蕎麦は細切りで蕎麦の風味も喉越しもよくて京都一大好きです。
上七軒に着くともうあたりは薄暗くなっていました。ぼんぼりや提灯の明かりがなんとも風情があって綺麗です。思わず見とれてシャッターを切りたくなります。
入ったところには池があり錦鯉が泳いでいます。情緒たっぷりの上七軒の歌舞練場です。席に案内されて座ると飲み物のオーダーです。
ビアホールというのですから生ビールを注文しました。突き出し2品は枝豆と冷奴でした。ビールはプレミアムモルツでした。
アレっとお隣を見ると、なんと尚鈴さんではありませんか!
「ご縁がありますね~、後で参りますから」
お隣の席の方たちが私たちが話しているのを見て「着物着て、素敵ですねー」「よう似合うてはりますね。ええモン見せてもらったわー」と褒めてくださって気分もアゲアゲ!まんざらでもありません(笑)
尚鈴さんに来ていただいて弘道館のお話し、平成のちゃかぽん(弘道館の太田さんが監修された本)で娘も写真取りに入れてもらったことなどお話ししました。お席に来た時は印をしていかれます。尚鈴さんはシマウマのクリップでした。千社札もいただきました。少し小ぶり、ビアホール専用のものでした。
「千社札」(せんじゃふだ)とは神社仏閣にお参りした証として柱などに名前を貼り家内安全などのご利益をいただこうと貼られた風習で江戸時代に流行しました。現在でも愛好者の間では交換会なども行われています。花街では舞妓さんや芸妓さんの名刺として使われていて舞妓さんの千社札は財布に入れておくと、お金が「舞い込む」芸妓さんのは元舞妓で「もっと舞い込む」と言われています。
毎日、舞妓さん2人と芸妓さん4人の6人が登板になっているそうです。だいたい4日に1回当番が回ってきます。舞妓さんは人数が少なくできるだけたくさんのテーブルを回るよう、椅子に腰掛けてはいけないんだそうです。
舞妓さんや芸妓さんがすべてのテーブルを周られるよう配慮されています。
写真を撮って帰りました。ビアホールに当番でいてはる舞妓さんは浴衣姿ですが、同伴できてはる舞妓さんはちゃんと単の着物を着てだらりの帯を結んではります。お客様の使命できてはる舞妓さんとは写真もNG!なので遠目に写真に入れました。
別世界に浸った時間はとても貴重な経験、というか気持ちが全く入れ替わりました。
アリスの世界に入ったような?なんだろう、不思議な気分で帰ってきました。
とってもいい時間を過ごせました。
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