女性の着物だけ「おはしょり」があるのはなぜ?☆足長に見せる着方のコツはおはしより、その3
「なぜ、おはしよりは女性の着物だけにあるのですか?」きもの塾に来てくださった方から質問を受けました。まずは「おはしょり」って何でしょう?
男性の着物は身長のジャストサイズですので羽織ったら前を打ち合わせるだけで着れます。
同じ身長でも女性の場合は腰の位置でたくし上げて着ます。
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「男性の着物と女性の着物の違い」って知っていますか?大きく3つ違います!
歴史的に身分の高い女性が長い着物の裾を引いて着ていました。平安時代の十二単や江戸時代の大奥の女性たちを思い浮かべていただくとそうですよね。でも外出したりするときは裾をたくし上げました。庶民も動きやすくするためにたくし上げたことからおはしょりが始まりまったと言われています。
着ているうちに布も痛むことから短く切ってしまうことはしませんでした。長くしておけば縫い直したり、サイズに拘らず色々な人が着れたことからおはしょりとして着たことも日本人のエコな使い回しの知恵でした。
以前、文部省が推奨して中学校教育の中でおはしょりがなく男性のように対丈(ついたけ:身長にジャストサイズ)で着られたら着物が復旧するとして運動をしたことがあります。が、実際やってみると全く不評でした。男性とは帯の位置が違うためおはしょりがないと下腹が目立ってぽっこりと見えてしまいます。「こんなみっともないもの着れない!」というので論外でした。おはしょりはデザインとしても大切なものなのです。
ところで脚長効果を狙う3つ目のポイントは「おはしょりの長さ」です。
2枚の写真を比べてみてください。どちらがスッキリ見えますか?
おはしょりの長さを人差し指1本分くらいの長さにするとスッキリした着姿になります。
長すぎると足が短く見えます。反対に短いと腰掛けたときなどにおはしょりが上がってしまいます。
おはしょりの役目はその他にもあります。
女性の場合は襟を抜くと後ろの裾が下がり、前はバストで持ち上がるので裾が上がってしまいます。おはしょりでこの前後のずれを調整することもできるのです。
身長が違っても着られるのはおはしょりがあるからこそですね。体に合わせるのが普通な洋服などに比べて何と融通が利き、着回しができるエコさなのでしょう!
日本人の知恵って素晴らしいですね!
「おはしょりがあるから着物は着にくいのよ」などと言わずおはしょりを上手く着こなしてくださいね。着方のコツをお教えしますよ^^
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