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着物は「思い」をまとうもの☆熟練した職人さんの思いが詰まった一流をお届けしたい!

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「ようやく来れたわ〜」と来てくださったのは武藤花緒里さん。

 

岐阜市でとってもオシャレな美容室「月と風」を経営していらっしゃる心友「かおりん」です。彼女はインドからオーガニックな髪のカラーリング剤「ヘナ」を直輸入し全国の美容室さんに卸す会社「エコノワ」の経営者でもあります。

 

ヘナを広めるには実店舗で見せて美容師さんに研修などもできるお店が必要と、昨年「月と風」をオープンされました。儲けることより身体に良いものを紹介したい、スタッフさんたちが良い労働条件で生き生きと仕事ができる職場を作りたいという強い思いで経営している彼女の生き方に共感しています。

 

かおりんに着て頂いたのは彼女の意思のように透き通ったブルー地の小紋です。一つのことを強い意志でやり通す彼女のイメージからするとごちゃごちゃした柄は似合わない気がします。柄は小さな宝尽しが一つ一つ刺繍してあります。刺繍なので糸の光と立体感で主張しています。

 

彼女には紫が似合うと感じたので彼女らしく帯にクリアーな紫をポイントにしました。「紫好きなんだよね〜!」やっぱりね、と同調してくださって思わず二人で笑いました。

 

「私は儲けたいとは思わないけど一流のものを知る、身に付けることは心豊かになることだよね」彼女の言葉に私も全く同じ思いでした。

「ゆっこさんのところの着物を着て行きたいなあ」「そうだね、かおりんの仕事にもきっと役に立つと思うよ、パーティーや会合でも印象が強いから一度で覚えてもらえるしね」と話していました。

 

 

 

何十年も一筋に技術を磨いた熟練の職人さんが作られた着物や帯には思いとパワーが込められています。着物はそういった「思い」をいっしょに纏うものだと思います。個人的な意見なので反発を受けるかもしれませんが、古着として売られているものにはそういった思いやパワーが私には感じられません。誰かがもう要らないと離された用済み感が漂っている気がします。そういった着物に手を差し伸べ着てくださる方が楽しんで着てくださるのも否定はしません。ただその流れが大きくなっているからといってアンティーク着物やレンタルビジネスを私までしようとは思いません。

今頑張っていらっしゃる職人さんたちが心を込めて作っておられる着物や帯を紹介して、それを理解し同じ思いの方に喜んで着ていただけたらいいなと思っています。私一人くらい、山本呉服店一社くらい頑なな呉服屋がいてもいいかと思っています。同じ思いの方がいてくださったら嬉しいです!

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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