本庶佑さん、ノーベル賞受賞は紋付羽織袴姿で☆男性の着物のドレスコード
きもの男子
「本庶佑さんがノーベル賞授賞式に川端康成以来、50年ぶりの紋付羽織で出席」の見出しでテレビや新聞に大きく取り上げられました。「日本で研究したのだから日本の着物で出席します」と会見でも言われていましたが、嬉しいお言葉に授賞式を楽しみにしていました。
着物のドレスコードとして黒紋付羽織袴は最高の格式です。
生地は羽二重織り(つるんとした光沢のある織り方)で胸に2つ、袖に2つ、背中心に1つの計5つの家紋を入れた黒無地の着物に羽織(同じ生地で五つ紋)を着ます。
袴は「仙台平」と言って張りの強い袴用に織られた生地で細いストライプ柄が正式です。半襟、羽織紐も真っ白、履き物は白足袋に白の鼻緒の雪駄です。白と黒のモノトーンが凛とした出立を演出します。
振り返ってみると本庶さんは文化勲章受賞や台湾での唐奨受賞の時も紋付でした。授賞式は最高の儀式ですので最高の格の着物で出席されています。
先日、山本呉服店のパーティーに来てくださったパールトーンの由本社長さんは着物はお召、羽織は紬に縫い紋が一つ付けてありました。堅苦しい儀式ではないので着物は黒ではなく、羽織もすそし砕けた紬、袴も無しでした。家紋も刺繍で描いた縫い紋が羽織に一つ付けてありました。家紋も白く書いた書き紋が格式が高く縫い紋は少し略式になります。
着物の格(ドレスコード)は家紋がいくつ付いているかだけでなく 生地の色柄や織り方でも違ってきます。「この様な場所へ着て行きたいけど何を着て行けば良いですか?」お気軽にお尋ねくださいね。
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