初、自画像を書いてもらいました☆ヒロさんの個展へ

由紀子の日々

「僕の目を見てください」一心に筆を持った手を動かすヒロさんの目は澄んでいました。

 

ヒロさんはサロン近くのギャラリーで個展をされていて今日が最終日。

これを最後にまたヨーロッパへ旅立ってしまわれます。その前にお会いしに行きました。

その場で初、自画像を書いてもらいました。

 

 

「何を考えながら書いてるんですか?」

「何も考えていないです。絵に集中しています」

無の境地かな?

 

 

以前、禅寺の偉いお坊さんから聞いたことがあります。

坐禅で無になることは無い。何もせずに無になる事は本当に難しいことだ。

ヒロさんは描くによって無の境地に至っているのでしょうか。

 

 

彼の目には私から発している紫色が見えたそうです。

 

ヒロさんの前に座っているだけの私はそんなことを考えていました。

 

一枚目の自画像が好きです。

 

2枚目の自画像は混沌としたイメージ

 

3枚目の自画像に一番惹かれました

 

4枚目これも自画像。これも好き

 

枚の自画像がありました。

どれもヒロさんらしい絵でしたが、私は優しさに溢れたパステル画が好きでした。

3年前に書いたです。彼女が好きだったオレンジ色を入れたんです」

なるほど優しさに溢れていました。

 

 

絵には値段が付いていました。

「コレが売れちゃったら、もう同じものは無くなってしまうじゃないですか。手元に置いておきたいとは思わないのですか?」

アートは唯一無二、もう二度と描けないものなので聞いてみました。

「いや、僕の所にずっとあったら、例えば100枚描いたら100分の1でしかない。その絵を買った人はまた違う意味を持たせてくれる。

画家が書き終わったら絵は僕のものではなくなるんですよ」

 

「品格の教科書」

 

そういえば、私も本を書き終わった時に同じ気持ちになりました。

本が一人歩きしてどんどん遠くへ行ってしまう感覚です。

 

 

「それは極めて健全な感覚です」

敏腕編集長だった高橋朋宏さん(現ブックオリティ社長)に言われたのを思い出しました。

 

 

「経営はアートだ」数年前に聞きました。

多様性、一度きりのもの、真似ができない唯一のもの、答えがないもの、、、

その意味はいろいろあると思います。

 

 

ヒロさんにもその質問を投げかけてみました。

「創造性でしょう」瞬間に答えが返ってきました。

ヒロさんとお会いできたのは一期一会。 魅力的な人にお会いできました。

初自画像はサロンに飾っておきます。

紫いろの着物を作ろうかな・・・?

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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