着物を着ると人前でも落ち着ける理由☆着物は「丹田」に意識が行き、自然に鍛えられます。

人前に出て「上がっちゃった」とか「声が上ずっている」とかに成ると余裕がなくなって上手くいきません。「決めなければ!」という気持ちが強くなるとさらに緊張状態になり、意識が頭の方にどんどん上がってしまうからです。

反対に「腹(肝)が据わっている」とか「落ち着いている」という時は平常心で居られて良い結果を出せます。心が静まっているとき、落ち着いているときの意識は下腹の方にあります。

 

写真:デイリーより

 

男性の着物はちょうど空手や柔道着の上着が長いようなものだと思います。羽織って前を合わせて帯を結ぶ、試合では相手の前に立って姿勢を正し帯をぐっと下げて構える、みたいなイメージです。

写真:旭川

 

日本の武道では意識を下へ持って行きます。へそから5cmぐらい下にある丹田へ意識を持っていくだけで気持ちが落ち着いて無になる感じがします。立っている状態での瞑想という感じでしょうか。雑念が消え、集中しているけどリラックスしているような状態になります。

 

池田さんは学生時代、空手をしていらっしゃいました。私には池田さんが着物を着られることはその姿といつもリンクします。

ホテルで夜通し会議?議論?対談しました。

 

仕事は真剣な試合会場。そこへ臨むには自然に気持ちを丹田に持ってくる着物が合っているのだと思います。

日本人はことに臨む時、精神をとても大切にしてきました。空手や柔道をやっていなくても着物を着ることによってそのような集中力と動じないリラックス状態を手に入れられるのだと思います。

あなたもビジネスの大切な場で着物を着てみませんか。きっと「いつものようには上がらなかった」「自然に落ち着いてできた」と思えますよ。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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