京都の三大祭り「葵祭」は葵の葉っぱを飾ることに由来☆葵祭のヒロイン「斎王代」とは
歳時記
今日5月15日は京都の三大祭りに一つ、葵祭でした。
「源氏物語」にも登場するなど時代を超えて受け継がれてきた。正式には賀茂神社のお祭りで「賀茂祭」ですが、祭りに関わる人たち500名ほどや行列に加わる牛や車などあらゆるもの、社殿にもフタバアオイとカツラで作った葵桂を飾ることから「葵祭」と呼ばれるようになりました。この日のために上賀茂、下鴨両神社では一年中、大切に葵を育てていらっしゃいます。
御所を出て下鴨神社、上賀茂神社へと行列が約8キロを練り歩きます。
葵祭の少し前になると「斎王代」が誰がなるのか話題で持ちきりになります。斎王(さいおう)とは賀茂神社に巫女として仕えるために皇室から差し出された娘(内親王)のことですが、戦後は一般女性から選ばれ、斎王の代理ということで「斎王代」と呼ばれる葵祭のヒロインです。
西本願寺の前のお香屋「薫玉堂」のお嬢さんで今年大学を卒業され村田製作所に就職されたばかりの負野李花(おうのりか)さんが務められました。薫玉堂さんは安土桃山時代から400年以上も続く老舗で西本願寺の御用達です。歴代の斎王代は京都の名家から選ばれています。身長が高くて細くて写真写りが良いことも条件だとか。
下鴨神社と上賀茂神社では斎王代による禊(みそぎ)の行事も行われます。
私は大学時代、御所が近くで行列が出る時間が1講が終わり2講との間のチャペルの時間だったのでいつも見に行っていました。御所には有料の観覧席もありますが、それがなくても見られます。おすすめは下鴨神社から上賀茂神社へ向かう鴨川沿いの桜並木のところです。新緑の間を行列が歩くのは本当に情緒があります。源氏物語さながらの世界に浸ってみるのもいいですね。
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