着物の裄(ゆき)昔の着物はなぜ短い?☆ごとうゆうこ、初めての着物に出会う34

ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う

「あれっ、長襦袢が出ちゃってる」

ゆうこさんがおばあちゃんの着物を着てみられたらゆきが短かったです。長襦袢はゆうこさんにあわせてあったからです。

昔の着物はゆきが短くて着られないとよく言われます。

その原因は2つあります。

 

一つは昔の人より身長が高いから。

もう一つは今は長めの方が好まれるからです。

 

そもそも着物の裄(肩から腕の長さ)はどのようにして決めるのでしょう。

 

 

人間が両手をまっすぐ伸ばした先から先までの長さはおおよそ身長と同じです。

裄は手を伸ばした長さの半分から手のひら分を引いた長さになりますので、身長が低い人は短く、高い人は長くなります。

 

 

昔はまっすぐ伸ばした状態で背中心からまっすぐ手首までを測りました。(今でもそうやって測っているお店も多いかもしれません。)

 

しかし手はおろしているのが一般的です。着物は肩で折れ曲り垂れると袖口は上がります。

着物は袖がありますからお茶碗を洗ったり動いたりするには短めの方が邪魔にならなくてよかったのです。

 

 

最近は洋服を着慣れているので袖の先が手の甲にかかるくらい長いのが普通です。

その感覚でいうとゆきが短いと気になります。

短いと安っぽくなるような感覚さえしてしまいます。

 

なので山本呉服店では中心から肩まで測りそこで一旦止めて手を45度に下ろしていただいて手首の外側の骨グリグリが隠れるところまで測っています。

 

肩で一旦物差しを止めてそこから45度手を下ろしてもらって手首まで測ります肩に筋肉が付いていたり厚みのある方はさらに長くします。

 

ゆうこさんのおばあちゃんの着物の裄が短かったのはおばあちゃんよりゆうこさんの方が身長が高いこと、測り方の違い、今は裄が長い方が好まれる、その違いでした。

やはり時代の感覚に合わせていかないといけないですね。

 

長襦袢が出る時はどうしたらいいの?

つづく

ブログの読者登録、こちらからできます。

 

着物の知恵を知って、自分で着物を着られたら嬉しい〜🎵

*山兵、京都 着物を自分で着よう「きもの塾」募集!

最大限  2名までの個人レッスンです。

 

持ち物  自分で着られるようになったら着たい着物、長襦袢、半幅帯、

着付け用小物(足袋、肌着、衿芯、コーリンベルト、コーリン結び、腰紐1本、伊達締め、前板)

1回目は着物を着る前に着物の特徴や着方の説明などをします。

その時に持ち物を見せていただいてから始めますのでご相談ください。

なぜ?から学ぶ着方教室

6回 18,000円

 

*ご都合の良い日をお申し込みください。

上記以外でもお受けできる場合がありますので問い合わせフォームに書き込んでください。

この後も個人の進行具合に合わせてお稽古できます。

お申し込みはこちらのフォームに書き込んで送信してくださいね。

 

現在、水曜日 午後1:30〜16:00 お稽古をしていますが他の曜日、時間がいい方はお知らせくださいね。

1回だけの「ゆかた塾」「着方コツ塾」も承ります。

(3000/1回)

 

 

 

 

山本由紀子

613,903 views

明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。