お盆に祖父を思う☆古い文献が語るもの
由紀子の日々
母がお仏壇のお磨きさん(仏壇の飾り物を磨く作業)の時見つけた文箱を整理していたら、いろいろなものが入っていました。戦前戦後、祖父に関するものも多くありました。
文献によっては変体仮名や昔の漢字が多く、なかなか読めません^^;
戦争が激しくなって物資がなくなり有るものを調査し配給制になリました。国から切符が発行され物と引き換える店として山本呉服店は地区の繊維品を一手に扱っていました。その依頼書や感謝状が残されていました。それも昭和17年までです。18年は統制に変わったのでしょう。発行先が警察からの威圧的なものに変わっていました。敗戦に向かっていた19年は無くなっていました。
戦争の悲惨さは私も知りませんが、代々それぞれにとても大変な時代を生き抜いて商いを続けてきたことはわかりました。
私はほとんど祖父とは話したことはありません。
父が話してくれたのは戦前に地域一番店だったから配給元になったんだ。戦後、物資のない時代には国からの物資は止まり、売るものがなくなりました。闇市で儲けた店がどんどん大きくなってうちはどんどんお客様をなくしていったそうです。でも祖父の性格ではそのような商売はできなかったのだと。
正しい商いを曲げずに山本呉服店の信用を守ってくれた祖父を誇りに思います。
私に話してくれた父も同じ思いだったと思います。
先祖たちはそれぞれの代には困難なことを乗り越えて商いを繋いできてくれました。それを思うとき、先祖の生き様に恥じない誠実な商いの精神を注いでいきたいと思うのです。
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