舞妓さんはキレイなだけじゃない、高度技術専門職☆芸を磨いたおもてなしのプロです。

日本文化であそぼ

キレイでインスタ映えがする、芸能人のようにチヤホヤされるのが舞妓さんではありません。

踊りなどの芸を磨き、

舞妓さんのお仕事は「宴会を成功させる」ことです。

 

 

お茶屋さんへの注文は「いつものようにやっといて」「あんじょうやっといて」・・・

口頭での大雑把な発注でも望み通り、心地良く過ごしていただけるおもてなしを期待されます。それを現場で実現するのが舞妓さんや芸妓さんたちなのです。

 

舞妓さんはお酌しながらお酒やビールが少なくなっていないか、次の飲み物の準備は周囲の先輩芸者さんのところもチェックしながら先輩が動かなくていいようにさりげなく準備するのは新人舞妓さんの役目です。

ピールがなくなっていかない客にはそっと「おぶう、持ってきまひょか」とそっとお茶をすすめたりして心にかけます。

食べ終わったお皿は引く、配膳さんが足りない場合はお料理も運びます。

会話が進んでいないようなら、浮かないように配慮します。

目配せやちょっとした仕草で手順が伝達されます。

 

 

見せ出しして5ヶ月の鈴乃ちゃんはまだ口紅を下唇にしか指せません。半襟が赤いほど若い証拠です。表情はあどけないけど立派なプロの舞妓さんです。

 

 

中学を卒業後「仕込みさん」として修行します。

 

今回来てくださった鈴乃ちゃんは京都市内の子でしたが、本当に珍しいです!近年はネットで全国から応募して来ることが多く、まずは京言葉が使えるようにならないといけません。舞妓さんの使う言葉は今では普通には使われていないことも多いです。

日本舞踊、しきたり、お座敷の進行の仕方、など覚えることはいっぱいあります。

約1年間厳しい修行をした後「見せ出し」ーー舞妓さんとしてデビューできるのです。

 

置屋のおかみさんとの面接を通して覚悟をして仕込みさんになるのですが、やめてしまう人も多いです。

 

見せ出ししてまだ5ヶ月の鈴乃ちゃんはまだ16歳、普通であれば女子高生です。もう立派なプロの舞妓さんとしてお仕事をしていらっしゃる姿に私たちは敬意を払いました。

 

舞妓さんが綺麗でちやほやされる存在ではなく、芸事やおもてなしを身につけた立派なプロなのです。

舞妓さんを見る目が少しは変わりましたか?

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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