初心者でもできる、着物の畳みジワを簡単に取るポイント

着物を久しぶりに箪笥から出したら、畳みジワがしっかりついていてショック……
そんな経験はありませんか?
「このシワって、掛けておけば取れますか?」
岐阜の着方教室でもよく聞かれた質問です。
ハンガーにかけておけば取れるシワもありますが、長期間収納していた畳みジワは簡単には消えません。
実は、着物のシワ取りには 「紙を使う」 という裏技があるのです!
そこで今回は、生地を傷めずに初心者でも簡単にできるアイロンのかけ方をご紹介します。
目次
- 着物の畳みジワ、ハンガーに掛けるだけで取れる?
- アイロンでシワを取る方法(失敗しないポイント)
- アイロンをかける際の注意点
- こんな場合はプロに依頼しよう
1. 着物の畳みジワ、ハンガーに掛けるだけで取れる?
脱いだ直後についた軽いシワなら、ハンガーに掛けて風通しの良い場所に置いておくだけで自然に取れます。しかし、長期間畳んだまま保管していた場合のシワは、掛けておくだけではなかなか消えません。特に、見える部分にくっきりシワがついてしまう ことが多く、着るときに困ってしまいます。
2. アイロンでシワを取る方法(失敗しないポイント)
◎ 必要なもの
- アイロン(蒸気なし)
- 白い紙(和紙や薄い紙が理想)
- 平らなアイロン台やテーブル
◎ アイロンのかけ方
① アイロンの設定
- 温度は「絹(シルク)」に設定 し、絶対に蒸気を使わない。
- 蒸気を使うと生地が縮んでしまうので厳禁!

絹の温度に設定します。水は絶対に入れません。
② 紙を使ってアイロンをかける
- シワになった部分の下に 白い紙 を敷き、 上にも乗せて挟む
- 直接アイロンを当てるのではなく、紙の上からアイロンを滑らせる。

紙を敷いた上に着物を広げ上にまた紙を置いてその上からアイロンをかけます。裾はふっくらしたままにしたいのでアイロンは当てないようにします。
③ アイロンを滑らせるように動かす
- 同じ箇所に長くアイロンを当てない。
- 力を入れず、やさしく 「なでる」ように動かす のがコツ。
④ 裾や縫い目は注意!
- 裾はふっくら感を残すため、アイロンはかけすぎない。
- 縫い目もペタンコにならないよう、アイロンを少し浮かせてかける。
★ これだけで、驚くほどシワが取れます!

紙ならキレイになりました。
アイロンをかけ終わったら熱をとります。そのまましまうとカビなどの原因になります。
3. アイロンをかける際の注意点
☑ アイロンを直接生地に当てない!(テカリ防止)
☑ 水や蒸気アイロンは絶対NG!(縮み防止)
☑ 温度は「絹」設定、足りなければ少しだけ上げる
☑ 同じ箇所に長く止めず、滑らせるように動かす
☑ 裾や縫い目は慎重に!アイロンを浮かせて調整
4. こんな場合はプロに依頼しよう
以下のような場合は、自分でアイロンをかけず 専門業者に依頼 するのがおすすめです。
🔹 絞りの着物(縮んでしまう可能性が高い)
🔹 古い着物や高価な着物(傷みやすい)
🔹 アイロンが苦手で不安な方
着物専門のクリーニング店なら、適切な方法でプレスしてくれます。
まとめ:着物のシワ取りは「紙アイロン」がポイント!
畳みジワは、アイロンを 直接生地に当てず、紙を挟んでかける ことで取れます。
「当て紙する!」 これを覚えておけば、慌てずにシワを直せますよ。
着物を美しく着るために、シワ取りの方法をマスターしましょう! 😊
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