着物でおさんぽは美味しい物づくし、京都2

イベント

着物で御所をお散歩した後は、お菓子展が開かれている弘道館へ。

 

 

 

いつ来ても素敵です!

良い空気が流れています。

思わず、ふーーーっと深呼吸をしてしまいます。

掃き清められた玄関には、目の覚めるような木賊の緑、キャラブキの黄色い花が出迎えてくれました。

 

実は私は写真を撮り忘れましたが、真っ青なふかふかの杉苔の上には3個?5個?どんぐりが落ちていました。

 

上を見てもどんぐりの木はありません。

以前にご一緒したお客様が気づかれて「この前は松ぼっくりだったね」とおっしゃいました。

当主、太田さんの季節の遊び心溢れるおもてなしです。こういうのがお茶人さんの気遣いなんですね。

決して押し付けがましい行為ではなく、わかる人だけに「ふ、ふ、ふ」と楽しんでいただければいい、それがお迎えする人の歓迎の心なんです。

 

それを受け止められたお客様も素晴らしいです。

昔から日本人はそういった心のやり取りを通して気持ちを通わせたのですね。

 

 

和菓子は季節の花や歳時記、行事などをデザインに生かします。12月なら椿や雪、クリスマスをイメージしたものもあります。

それとともに、お茶会のテーマやお迎えする方に合わせたおもてなしのメッセージを込めてデザインするものなのです。

6回目を迎える弘道館のお菓子展のテーマは「Zenー禅」でした。

 

 

 

京都市長賞を受賞した「座禅」 コメントには「座禅組んだら笑うてまう」

なんとも愛嬌のある顔の表情に思わず、笑ろうてしまいます。

和菓子ってもっと上品ぶっておすまししたものだと思っていましたが、完全にそのイメージを打ち破られました。

 

 

 

「うつしよ」はなんとも可憐なお菓子でした。

 

 

受賞作の数種類の中からお菓子を選んでお抹茶をいただきました。

 

 

一つ一つのお菓子に禅の言葉がつけられていて、そのメッセージを読んでみるとデザインの趣旨と一致して興味深かったです。

 

 

お菓子展についてはこちらもみてください。

和菓子はメッセージを伝えるもの、弘道館のお菓子展☆「くれもえの会」創設6

 

 

 

コロナでクローズしていた間に弘道館のお庭は以前にも増して、素晴らしくお手入れされていました。

思わず深呼吸したくなるほど、清らかな空気が流れていました。

着物を着たみなさんと一緒の1日はとてもかけがいのない素敵な時間でした。

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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