お誂えの自分の着物を、自分で着て卒業式☆「一生ものの着物を選ぶ」池田さまのお嬢さまの着物語2

お見立て

「実際に着てみるとチャラチャラな着物なんてきる気がしない」

実際に着て比べるとやはり違いはよくわかります。

「卒業式に自分の着物でいけたらいいね」と話は盛り上がりました。

 

自分の着物を作っていただくなら卒業式一回だけで終わらせたくないと思いました。

その思いは池田さんも同じでした。

卒業式は東京なので私が着付けすることもできません。

それよりも自分で着られればいつでも着られます。

京都の街を着物で散歩したり、食事したり、お洒落なカフェでゆっくりお茶したり・・・

楽しみはいっぱいあります。

当サロンを拠点にして、着替えて出かけることもできます。

いろいろ話しているうちに着物を着ることで楽しいシーンがどんどん膨らんでいきました。

 

 

そこで、まずは着物選びからです。

お嬢さんは自分の好みがしっかりしていらっしゃって、好きな着物をご自分で選ばれました。

 

 

やっぱり好きな着物を着ると笑顔が輝きます。

 

最初の写真のグレーの着物よりこちらの方がいいですね。

 

着物選び時のお話がこちらです。

小紋のコーディネート、Iさま☆お似合いの着物を提案する楽しみ

 

 

着物の反物を巻きつけただけですが、着物を着たように見えるでしょ!

 

後ろは工事中です(笑)

でもこうすることによって似合うか似合わないか、確実にわかります。

 

 

そして私は着付けをしながら、顔の周りにどの色や柄を持ってきたら顔が映えるか、見て着付けています。

 

顔周りの肩には良い柄を持ってくると見た目も写真も映えます。

いわゆる家紋を入れる位置です。

この小紋の場合、更紗柄が飛んでいるのですが職人さんが色を手差しで染められていて、皆同じではありません。

 

ピンクの入ったいちばん可愛らしい柄がいいと思いました。

 

当店では私か母が全て裁断して仕立て屋さんへお願いするので、責任を持ってその通りに仕上げることができます。

 

 

ずっとずっと着物を着て楽しんでいただくことをお約束して、この着物に決めていただきました。

 

つくづく、着物は着る場も大切ですが、それを選ぶまでの物語が宝物なんだと思いました。

 

きっと池田さんのお嬢さんはこの経緯を思い出として深く心に刻まれたでしょう。

 

そしてお父様にとってもきっと忘れえぬ日になったと思います。

続く

 

 

 

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山兵、京都さろんで

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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