旧暦なら、断然ロマンチックな七夕☆歳時記の意味を知る
歳時記
「七夕さんはぜったい雨が降るね〜」雨空を見上げてため息が出ます。
山本呉服店でも各店でお客さまに願い事を書いていただいています。
現在の願い事を短冊に書いて笹の葉に飾ると言う風習は日本独特のもので、そのはじまりは江戸時代だそうです。
青竹はまっすぐ伸びて生命力に溢れることから縁起の良いものとされてきました。魔除けの力もあり神社では師走に笹を使ったすす払いも行われます。
短冊が青、赤、黄、白、黒の5色なのは、中国の陰陽5行説二由来しています。
人が持つべき五つの徳、五常の精神「仁、礼、信、義、智」を表しています。こちらも5色で厄除けとなっています。
こいのぼりと一緒に泳ぐ吹き流しも5色です。
こんなふうに儀式の意味を知るといっそうご利益がありそうですね。
もともと旧暦で行われていた年中行事を、現在の暦に当てはめるとちょっと無理が出てくることがあります。
その代表的なものが七夕です。
新暦の7月7日は北海道と沖縄を除いた日本列島は梅雨の真っ只中です。
夜空の牽牛星(わし座のアルタイル)と織女星(琴座のベガ)は雨雲に阻まれてなかなか眺めることができません。
そのため、月遅れの8月に七夕祭りを行う地域もたくさんあります。
旧暦の7月7日がと言うと、月遅れですから、新暦の8月、梅雨も明けて青空のまぶしい真夏です。
しかも7日目の月は左半分のかけた上弦の月です。
弓張月と言われるこの月は、牽牛星が天の川を渡るための小舟に見立てられだそうです。
この月は夜半には沈むため星空観測にもぴったりです。
2つの星が夜空に光と輝く七夕の夜を見たいなら、旧暦の7月7日に夜空を見上げてみてはどうでしょう。
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