オーディオから発せられる美しい音と自分が発する雑音☆「品格の教科書」P40音に気を付ければ、美しい所作になります。

品格の教科書

友人の紹介で銀座にある「サウンドクリエイト」さんへ伺いました。

海外のオーディオセレクトショップで、希少なビンテージスピーカーも扱っています。

こだわりの愛好家にも応えられるプロフェッショナルなお店です。

不釣り合いな私ですが、たまたま知り合ったご縁で知らない世界への興味もあってお伺いしました。

 

 

店長の竹田響子さんは お名前からしてもこのお仕事の申し子のようです。

雑誌、アナログオーディオ専門誌「アナログ」でも取材を受けられていました。

その記事はこちらです。

Women’sトーク「女性とオーディオ」「飯田有抄の入門から一歩進んだプレーヤー選び」

 

紬のナチュラルな着物がオーディオの雰囲気と合っていらっしゃいます。(左が竹田さん)

 

 

大画面と美しい音を発するスピーカー

 

 

お店はオーディオだけでなく、家具やステキなギャべが丁寧に扱われていてステキな空間をプロデュースされていました。

 

クラッシックもピアノも、ジャズもステキな音にうっとり〜〜、

居心地の良い空間で柔らかい音に包まれました。

 

 

「普通のスピーカーとはどう違うのでしょう?」と聞いてみたい気持ちを抑えて、

「説明なんかいらない、感じるだけで十分でしょ」と自問自答していました。

 

 

テーブルや座り個々との良い椅子、お茶を提供されるものもナチュラルでセンスが光っていました。

 

 

ところで私が音楽に浸っている時、1人の男性スタッフさんが外から入ってこられました。

とてもとても丁寧に慎重にドアを閉められました。

確かに音を聞きに来ている人がそこに居るわけですから、雑音は絶対にいけません。

 

そうなのですが、

自分の発する音に対してこれほどまでに丁寧に消されるのかと感動しました。

 

 

 

その時思い出したのが、京都の料理屋さんの事でした。

あるミシュランの星付きの料理屋さんがお店を移転されました。提供スタイルが変わり、見習いの若い男性が碗物を持ってこられました。両手で包み込むようにお椀を持ち、片端をまずテーブルに置いた後、もう一方をそっと下ろすと言う仕草でした。

そうすれば、全く音がしません。

 

 

 

おそらくオーナーさんから厳しく躾られているのでしょう。

大変ぎこちなかったのですが、教えられたままゆっくりと置く様は、器を大切にされていることと私たちが大事にされているように感じました。

 

 

普段、自分に発する音は気にならないのですが、

レストランやカフェ・家でも器をガシャんと置いたり、ガチャガチャと洗ったりしている音を聞くと「怒っているのかな?」と思ったりします。

 

 

ヒールのコツコツと言う音、パソコンを打つバシャバシャと言う音、階段をドスンドスンと上り下りする音、

自分が発する音に対してはとてもおおらかです。

 

 

にもかかわらず、人が発する音はとても気になります。

 

 

 

悪気がなく意識もしていないのですから、注意するのもはばかられます。

 

キレイな所作は不快な音をさせません。

 

 

あのスタッフさんの音をさせない閉め方に、相手に対する心遣いを強く感じたのでした。

ステキな音のプロフェッショナルさんたちと出会えて幸せです。

 

 

品格の教科書」は今に伝わる所作や作法の意味を書いた本です。

全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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