浴衣と旅館の浴衣に寝巻き、浴衣と夏着物、その違いは?☆着物の歴史に由来しています。
きもの豆知識
「旅館の浴衣は簡単に着れるのに 普通の浴衣を着ようと思ったらどうして難かしいのかなあ?」
旅館の浴衣は大抵は大中小で表示されていて身長に合ったものを着ます。つまり対丈(ついたけ)で「おはしょり」がありません。パジャマのように着ていた「寝巻き」なのです。
「おはしょり」はこちらを見てください。
着物をスリムに脚長に着る方法1「おはしょり」って何?☆ごとうゆうこ、初めての着物に出会う20
一方、浴衣と夏着物は長さ(丈)は同じですが、歴史的な用途の違いから来ています。日本のお風呂の発祥は蒸し風呂でした。そこへ入るために着たのが浴衣だったので、浴衣は長襦袢を着ないでそのまま着るものなのです。
花火などのイベントの衣装として浴衣を着るようになって昼間でも浴衣姿が溢れるようになりましたが、
つい最近まで浴衣は湯上りに着る物、夜だけに着る物とされていました。
それに対して
夏着物は昼間の外出着として(透ける生地ですが)中に長襦袢を着てその上に着ます。半襟が見えてキリッと見えます。
一般的に浴衣の素材は綿、夏着物は絹が多いです。最近はポリエステル素材もあって浴衣にも夏着物としても着られるものもあります。生地の下に手を置いてみてあまり透けるようでしたら長襦袢を着られることをお勧めします。
浴衣と寝巻き、夏着物の違いは歴史的な成り立ちの違いから由来しています。
何か一つ欲しいものがあったら「京裳苑」へ行きましょう!
第42回 京裳苑
◾️ とき 5月31日 (金) 6月1日(土) 2日(日)
◾️ 場所 京都 みやこメッセ 1階 ( 平安神宮前 )
◾️ 入場料 無料
「京裳苑」ってどのような催し? どんな内容なの?
6月は着物のメーカーさんが秋冬物の新作を業者に向けて一斉に発表する時期です。それをいち早くお客様に直接見ていただこうと始まったのが「京裳苑(きょうしょうえん)」です。今年で42回目になる京裳苑は岐阜の着物専門店、山本呉服店が一社で主催し一流のメーカーさんたちがみやこメッセの広い広い会場に見渡す限り一堂に出品してくださる業界でも唯一の素晴らしい展示会です。
3日間の会期中はそれぞれのメーカーさんの社長さんもしくは制作責任者の方々が会場へ来て頂け、自社のこだわりや制作秘話、思いなどを直接聞けるのも楽しみです。自分の手に入れたものがどのようなものであるかを知るとかけがえのない大切な宝物になります。
42年続いているのはひとえにお客さまの支持があってこそです。結婚前に親子で京都で選んで作っていただいた思い出と変わらぬ色柄の良さで、また代が変わっても親子、孫と一緒に京裳苑で選びたいと来ていただいています。
見たいという方はお申込みフォームに書いてポチッとしてくださいね。
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