思い込みを捨てて柔らかに考える☆「あきない世傳 金と銀」に共感
人口が増えているときはある意味、物を並べておくだけでも売れます。モノが必要だからです。
でも人口が減少すると景気は後退します。
同じように人口が減少しながらも感性豊かな文化が花開き栄えた江戸時代に学べと言われています。
まさにこの小説の舞台は今と同じ経済の転換期でした。
呉服屋の7代目、女主人公「幸」が新しいことに取り組む時の考え方は本当に参考になります。
今では人気が定着している江戸小紋ですが、江戸時代中期までは武士が裃に合わせて着る着物でした。
江戸小紋についてはこちらの記事も参考にしてください。
江戸小紋の染め方。一万円札と同じ良質の和紙で染めます
「あきない世傳 金と銀」7巻では江戸小紋の型紙の作り方から染まで詳しい描写がありますが、これ(上記のリンク)をクリックするとたくさんの写真で見られます。江戸小紋を染めているメーカーさん、富田さんが解説してくださいました。現場を見るようにわかりやすいと思います。
あきない世傳を読みながら見ていただくといいですね。
江戸小紋は本来、武士の家により「定紋」と言って決まった柄があって、他の家のものはその柄を着ることは禁止されていました。まして一般庶民が着ることはできませんでした。
[あきない世傳 金と銀より]
型染めというのは、友禅染めとは違い、一枚の型紙で同じ紋様を何反も染めることが出来るから、値も抑えられる。型紙と、それを染める染物師さえ揃えば、型染めは出来る。ただし、小紋染めは、江戸では士分のものだ。だから誰も手を出さない。庶民からすれば、武士だけに許された贅沢だ。
けれど、と幸は思う。
誰が決めたのだろう。
(中略)
思い込みを捨てて、物事を柔らかに捉えよう、と幸は小さく息を吐いた。
「当たり前のことを疑ってみる」
「当たり前に思っていることの切り口を変えて価値を見出す」
その考え方がとても刺激になります。
毎日着物を着ていた時代と今は違いますが、主人公「幸」の考え方は置き換えることで大いに役に立ちます。
私も自分で枠を設けず、そういった視点でやってみたいと思っています。「こんなことができたらいいのに」とか「こういうことをやってくれたらいいなあ」とかご意見やアドバイスをくださったら幸いです。
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