無地の着物を染め直しして仕立て直したい☆着物相談はこんな風にします。

きもの相談

「無地の着物を染め直ししたいのですが、相談にのっていただけますか」とMさまからメッセージをいただきました。お茶会に着たいと言われましたので、着物と合わせたい帯をと帯締めを持って来ていただくようお願いしました。

 

Mさまが持ってこられた無地の着物はピンクでしつけ糸がしたままで一度も着られていないようでした。

 

綺麗に染め直すには着物をほどいてざっと縫い合わせて一枚の布(反物)に戻します。色を抜いて白生地に戻してご希望の色に染めて仕立て直します。黒に近い濃い色は色が抜けにくく薄い色に染め直すのは難しいです。

 

「お茶のお稽古に着物を着ていけたらいいなと思って、袷(冬物)はあるので単(裏が付いていない着物)にしたいと思います」と言われました。

 

「この色はどうでしょう」と見せていただいたのは少しグレーがかった水色の着物の写真でした。時期的にも爽やかな色ですし、Mさまにお似合いになると思いました。写真の着物は冬物でしたので着られる時期が違うので同じ色でもいいかと思いました。

 

色見本は大きい方が間違いないです。

 

写真では色が決められないので大きめの色見本で選んでいただきました。

普通の色見本は3センチ✖️5センチくらいの小さいものなので、そのままの色に染まっても着物一面にその色になると感じが違ってしまいます。

ちょうどそのイメージの色が帯の色であったので、それで見本にすることにしました。

 

帯の色を気に入って頂けたので見本にします。写真のいろより水色っぽくてキレイな色です。単衣の時期には爽やかですね。

持って来ていただいた名古屋帯は水色に染め直した着物にも合いそうでした。

帯が合わないと作り直さなければなりません。もう一本作られるにしても両方が今度の着物に合えば組み合わせが変えられます。

 

次に寸法(サイズ)を確認しました。寸法を測った後、実際に着てみていただいて丈(長さ)身幅、裄を見ました。そのサイズでよかったので、仕立て直すのも同じサイズにすることにしました。

今回はたまたまサイズが合っていたのでよかったのですが、

縫いこんで余裕がある場合は仕立て直す時に長くしたりすることもできます。もちろん縫いこんで短くすることもできます。

 

洋服ではありえないですが、着物は平たい布だからこそ、そういうこともできるんです。だからこそ、着物を譲ることだってできます。

 

帯締めは着物が出来上がった時に、きちんと着ていただいて帯を結んで選んでいただくことにしました。

着物は下に並べてみても実際に着ると感じが違います。

着姿ですみれば選び間違うこともありませんし、自信を持って出かけられますね。

 

 

後からメッセージをいただきました。

「着物が出来上がったら、着付けも教えてください」と。

結構、一回だけのお稽古でもご自分で着られるようになります。

着物が出来上がるのが楽しみです。

 

 

着物相談、承ります。

 

相談料は 3,000円/1時間 (税別)

純粋に一番良いと思う方法をいろいろご提案させていただく料金です。

他店やネットでお求めになっても一向に構いません。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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